彩の国 さいたま芸術劇場 SAITAMA Arts Theater

施工:東芝ライテック

 

2011年9月、さいたま芸術劇場のネットワークシステムにLuminex社のネットワークスイッチ及びDMXノードが採用されました。

 

さいたま芸術劇場では欧米のバレエ公演や、国内の有名演劇を多数上演する首都圏における代表的な劇場です。この劇場にはメインシアターの他、小劇場、そして音楽ホールがあり、このすべてのホール設備において、Luminex社のネットワークシステムが採用されました。

さいたま芸術劇場 納入実績
大ホール 小ホール 音楽ホール
Ethernet-DMX4 Mk2 1 Ethernet-DMX4 Mk2 2 Ethernet-DMX4 Mk2 Truss 2
Ethernet-DMX4 Mk2 Truss 32 Ethernet-DMX4 Mk2 Truss 21 GigaSwitch8 2
GigaSwitch8 14 GigaSwitch8 9

ネットワークのバックボーンには光ファイバーが敷設され、物理トポロジーとしてリングトポロジーを採用。Luminexのリングプロトコルによりリダンダントシステムが機能します。

 

ノードは各ブリッジやギャラリーに配置され、ノードの設定は調整室内に置いたLuminet MonitorV2(MAC)から行われます。このメインシアターに導入されたムービングライトコンソールはETC社のEosで、プロトコルはArtNet2が使用されています。

 

調光室にはイーサネットスイッチの他、ノードも設置されており、持ち込まれたコンソールがDMXにしか対応していない場合も、ノードを入力に切り替え、持ち込み卓のDMXをイーサネットプロトコルへ変換が可能です。もちろんネットワーク対応のコンソールは直接、イーサネットスイッチに接続することで、劇場の全ノードにDMXを送ることが可能です。

 

イーサネットのプロトコルは、Artnetの他、劇場に設置されたETC社がサポートするsACNのどちらにも対応が可能で、それらを混在して使用することも可能です。

 

最近、劇場の照明機材の多くはムービングライトが主体となり、ディマーを使うことが少なくなってきており、照明ブリッジには今では数多くのムービングライトが設置されます。このとき、大量のDMXチャンネルを使うことになりますが、下の写真のように、DMXのノードを配置しておく事で、任意のDMXユニバースを受け取ることができ、マルチケーブルでDMXを配線する必要がありません。

 

将来的に更なるDMXユニバースが必要になったとしても、単にノードを追加するだけで、高額な工事の必要なく、DMX回線を増設することが可能です。100Mb/sのイーサネット上では最大400系統のDMXを伝送することが可能です。もし、これ以上のDMXユニバースが必要になったとしても、イーサネットスイッチをギガビットに変更するだけで、さらに4000ユニバースへの対応が可能となります。このときインフラ設備の変更は必要ありません。

 

小ホールも大ホールと同様にリングシステムによるリダンダントシステムが組まれます。

大ホールに比べると小規模なシステムになりますが、機能性、利便性ともに同じレベルで提供されます。

 

この小ホールもまたイーサネットスイッチのリング接続によるリダンダントシステムが構築されていますが、こうした設備はこのような大きな劇場だけのものとは限りません。

 

例えば、こうした劇場よりもさらに小さな設備になる場合、おそらく調光室からステージまでは100m以内に収まると想像できるため、メインスイッチとサブスイッチの2台のスイッチ間で2本の幹線を光ではなく、カッパーケーブルでつなぎ、リングプロトコルによる幹線保護を行う方法や、またはあえて自動のリダンダントシステムを組まず、単純にGigaSwitch8を複数配置して、全システムダウンのリスクを回避するようなシステム案が考えれます。

 

どのような場合でもイーサネットのシステムを導入することで、DMXを配線する手間を減らすだけでなく、将来、DMXをより多く使う時代が到来しても、安価な費用で対応することが可能となります。

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