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Modulo Kinetic 3D QuickStart

Modulo Kineticは3Dビュー環境が埋め込まれています。この3D空間には外部からモデリングデータなどをインポートできるほか、ビルトインされているプリミティブオブジェクトを配置し、大きさの変更、位置の変更を行うことができ、マテリアルの変更、照明の追加などにより、リアリスティックな3Dビューを作成できます。この空間内にはプロジェクターを配置し、V-nodeのアウトプットを関連づけることで、リアル空間で使用するプロジェクターの映像照射をシミュレートすることができます。この3Dビューはシミュレーションに利用するほか、3D空間内でワープ機能を利用して映像をオブジェクトにマップする3Dキャリブレーションに利用したり、キネモーションを利用するトラッキングなどの演出にも利用されます。ここでは3D空間を利用するためのベーシックなセットアップについて解説します。

3D viewer オペレーション

2Dプレビューの画面を3D Viewer に切り替えると、デフォルトの3Dビューが表示されます。3DVidewのタブが表示されない場合は、上部のタブにあるViewのリストで3D Viewerをオンにします。(ブルー)  この3Dビューの中では、マウスのスクロールでズームイン&ズームアウト、シフトkey+ホイールホールドでカメラのスライド移動、ホイールホールドしながらドラッグすることでパースペクティブに自由移動できます。デフォルトで表示される人のイメージがセンターになり、平面にあるマス目は1m x1mのスケールになります。

3D Viewer 内右上にあるダイヤルアイコンをクリックすると、全体スクリーン右下にあるプロパティエリアに3DビューConfigrationが表示されます。この中で背景の色の変更や、グリッドの表示/非表示など画面の設定をすることができます。

オブジェクトの追加

右上のタブの中から3Dシーンタブを選択すると、ヒエラルキーウインドウ内で3Dオブジェクトの追加が可能になります。ヒエラルキーウインドウ内の左下にある+ボタンでオブジェクトを追加します。ここでは練習としてプレーンを選択します。

 

オブジェクトを追加すると、センター座標に配置されます。3Dシーンウインドウ内のヒエラルキーでオブジェクトを選択するとプロパティーのパラメーターが表示されます。高さを8(m)と入力すると、大きさが変化するのがわかります。

追加したプレーンオブジェクトをスクリーンとして使用するため、すでに作成しているレンダーサーフェースサイズ(3840 x 1080 )に合わせて、横の大きさを設定します。(3840 /1080 )x 8 =28.4

オブジェクトの大きさを決めたら、ポジションを変更します。平面にあるプレーンオブジェクトを90度起こしてスクリーンにします。

 

プレーンオブジェクトのプロパティーで、ローテーションXに90(度)を入力してプレーンオブジェクトを直立させます。デフォルトポジションは全ての座標が0の位置にあるため、y座標にオブジェクトの高さのハーフの値を入れてフロアレベルに移動します。

カメラの追加 ビューのコントロール

3Dビュー内にカメラを追加して、3Dビューのビューポジションを追加します。3Dシーンの中のカメラタブを選択し、+ボタンでカメラを追加します。追加されたカメラのプロパティーには、そのポジションのデータが入力できます。X,Y,Z の座標を調整してカメラのポジションを変更します。

 

3Dビューの右上にある+ボタンでビューのプリセットを追加し、新しいプリセットを開いたら、左上に表示されるカメラの選択から、追加したカメラに切り替えることでプリセットのビューを新しいカメラに繋ぐことができます。

プロジェクターの追加

3Dシーンのプロジェクタータブで3D空間内にプロジェクターを追加することができます。追加したプロジェクターはカメラと同様に座標を調整することで、任意の位置に移動ができます。テストパターンを選ぶと、テストパターンがオブジェクトに照射されるのを見ることができます。

プロジェクターのプロパティー内にあるUse databaseをクリックすると、プロジェクターデータベースから任意のプロジェクターを選択することができます。

 

Outputをプロジェクターにアサインする

V-nodeのアウトプットをプロジェクターに繋げることで、プロジェクターから実際に出力するV-Nodeの出力を表示してシミュレーションすることができます。先にレンダーサーフェースを作成、2つのアウトプットがV-Nodeにセットアップされていることを前提として、プロジェクターのプロパティー内にあるSource欄にV-NodeのOutputをドラッグ&ドロップすると、プロジェクターから実際の出力が表現されます。

 

 

プロジェクターにアサインされたV-Nodeのアウトプットは、Output設定にあるワープ機能を使ってキーストーンやカーブ補正などの補正状態が、そのまま表現されます。実物のプロジェクターの設置位置と角度などが3D空間のデータと一致するならば、3D空間で行なった補正は、リアル空間の見え方と一致します。