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Stardust のチャンネルブロック

スターダストのWEBポータル画面

 

スターダストにはイーサネットまたはWifiを介して接続することで表示されるWebポータル画面があります。この画面のダッシュボードと呼ばれるページでは、スターダストが出力する電波と同じ空間に存在する他の電波の周波数分布を、上図のように色分けしてグラフ表示しています。

 

スターダストのWIFIもしくはイーサネットの設定でDHCPにした場合は接続したネットワークから自動的にIPが割り振られ、イーサネット設定などを開くと右写真のようにIP番号が表示されます。(固定IPを独自に設定した場合は、ユーザーが設定したIP)

同じネットワークに接続されたPCのブラウザーで、このIP番号にアクセスすると、ダッシュボードが開きます。

独自の周波数ホッピング機能

 

グラフ表示からも分かるとおり、電波の周波数分布は変化し続け、スターダストが自動的に混雑した帯域を避けて変化しているのがわかります。(グラフではグリーンがCRMX, オレンジがそれ以外の電波、赤は干渉が発生したことを示します)

これがCRMX製品に搭載されたLumenRadio独自の周波数ホッピング機能で、これはCRMXが利用する周波数レンジ全体(2402MHz ~ 2480MHz)の最小単位となる1Mhz単位で切り替えていることがこのグラフからもわかります。

LumenRadio社の無線製品は全てこの独自周波数ホッピング機能が組み込まれており、2.4GHzという非常に混雑する帯域において、他の電波の干渉を避け、また逆に他の電波への干渉を軽減するよう、固定の周波数帯域を使用せず、また通信を止めることなく、1秒間に1500回、繰り返し帯域チェックを行い、衝突が発生した際にはそれを検知し、自動的に空いているスロットへ切り替えを行うとともに、毎秒のスキャン結果からどの帯域が混雑しているかを予測し、混雑が少ない帯域へ集中的に通信のための周波数を切り替えていくアルゴリズムが組み込まれているため、CRMX製品はRF干渉に強いと言われます。

 

ブロックチャンネル機能

 

2.4GHzを利用するWIFIやBluetooth, Zigbeeの他、さまざまな無線機器の多くは2.4GHz〜2.5GHzの帯域をいくつかの帯域に分割し、独自に定義したチャンネルとして利用しています。無線機器を設置する際に、使用するチャンネルをそれぞれの機器に設定することで、チャンネル間は一定の間隔で分割されているため、互いの装置が干渉するのを避けることができます。

しかし、それでも混雑する周波数帯域であるため、WIFI製品などはこのチャンネル自体をホッピングして自動的に切り替えることで電波干渉を軽減しようとする製品もあります。それだけこの2.4GHzは混雑する帯域であるということがわかります。そのため、WIFI製品の設置の際は同じエリアの無線製品ごとに、チャンネルを決めて互いに干渉しないよう事前に交通整理をして設置されます。

こうした電波環境での他製品との共存のためスターダストは、特定のエリアに電波を出力しないチャンネルブロッキング機能を搭載します。

この機能はメニューから設定したいシステムを選択、そのシステムの定義するチャンネルを選択することでブロックリストに追加されます。これによりスターダストはリストに追加されたチャンネルの周波数に対して電波を送信しなくなり、他のシステムとの共存を図ることができます。

このブロッキング機能はあまり多くの帯域を指定するとCRMXの電波が利用する帯域が少なくなりすぎるため、指定を追加しすぎるとこれ以上追加できない旨のメッセージが出ます。チャンネル単位でブロックすると広範囲がブロックされるためで、メニューには1MHz単位で細かく指定する方法も用意されます。(Individual )  これにより干渉が発生する周波数だけに的を絞ってブロックすることができます。