Nemesis 600 Series

NemesisシリーズはISAACを稼動させるハードウェアが2重化したクラスターシステムのモデルになります。高いパフォーマンスを発揮するハイエンドなハードウェアをさらに二重化し、万が一のハードウェアトラブル時にも継続稼動を実現し、ダウンタイムをゼロにすることを想定したハイエンドなシステムです。1Uサーバーを2台組み合わせた2Uサイズのハードウェア+クォーラムを加えた3ユニットでフェイルオーバークラスターを構成します。

フェイルオーバークラスター(Fail Over Cluster )は複数のハードウェア（Node）を使い、仮想マシーンを稼動させ、1つのノードの故障があってもシステムはサービスを提供しつづけることができます。この仮想化技術をフルに活用したシステムがNemesisです

概要

• リダンダントクラスターモデル（ウルトラファストリカバリーシステム）
• 統合プログラミング環境とフロントエンドクライアントインターフェースの提供
• ホスティングのためのVMは最大４つまで稼動可能*
• クリティカルな中規模〜大規模なシステムに最適なシステム

* VMの数は一般的用途を想定した推奨数になります

クォーラムアプライアンスについて

フェイルオーバークラスターシステムでは、クォーラム概念が導入されています。これはクラスターが稼動するために、参加するノードがそれぞれ投票を行う仕組みで、ネットワークポートの故障やインフラの故障によるクラスター同士が通信できなくなった場合、複数のマシーンは分断される可能性があります。その際にどちらのクラスターを稼動させるかをノードの投票で決める仕組みであり、2台のマシーンのように偶数になると、1台のマシーンに投票権がなくなるため、クォーラムアプライアンスのノードを加えた3台のマシーンを使ってクラスターを構成する必要があります。そのため、Nemesisでは2台のマシーン＋クォーラムノードがセットで提供されます。

Nemesis 600シリーズはシリーズ中、エントリーポイントのモデルに位置付けされますが、IT産業の仮想化技術をフルに活用したクラスター構築を前提とするモデルであり、ミッションクリティカルな要素を持つシステム施工に利用する製品です。2つのハードウェアはクラスター化され、２サーバー構成のため、Witness の役割をもつクォーラムユニット（スモールサイズの別ユニット）とともに3台でクラスターを形成します。そのクラスター上に構築される仮想環境でISAACプラットホームやホスティングプラットホームが稼動することで、1つのクラスターが故障しても、サービスは止まることなく維持することができます。

スペック

メーカ保証期間は3年間です。保証期間の5年延長オプションがあります

* ユーザー数とモジュール数は、アップグレードオプションにより追加が可能です