VLC+Mは、1Uサイズでコンパクトになった次世代のVLC+(Video Lighting Controller +)です。これまでVLC+でカバーされていた50ユニバースから500ユニバースまでを、VLC+に代わり、担うのが新しい筐体で登場したVLC+Mです。
これまでのライブキャプチャーDVI入力はHDMIに変わり、タイムコードを直接読み込めるオーディオ入力を備えます。ディスプレイポートの映像出力は画面にレイアウトされたFixturesマップの表示、モニタリングに利用でき、ノーマルなVLC同様のコンパクトな1Uサイズながら、データ出力に2つのギガビットイーサネットポート、1つのマネージメントポートを備え、VLC+が持つ2つのスクリーン制御や、マスキングレイヤー機能、アジャストメントレイヤー機能、映像や画像のアニメーション効果などVLC+のもつすべての機能が利用可能です。観覧車の照明や複雑な形状のビルディングファサードなど、VLCでは困難なキャンバスの配置を、自在に設定できます。
ピクセルマップレンダーエンジン
照明器具をキャンバスにして、クリエイティブエフェクトやビデオ再生を実現。 強力なDesigner 2ソフトウェアを使用することで、ピクセル精度の調整で、フィクスチャレイアウトをすばやく構築できます。 個別に制御可能で独立して実行されるタイムラインを使用し、動的で印象的な照明デザインをキャンバス全体に構築します。
Pharos トリガー
どのような外部トリガーもPharos Triggerは対応します。 レスポンシブなインタラクティブな演出プログラミングで照明を制御できます。 Pharos Triggerは、条件付きロジックと幅広いインターフェイスとプロトコルを使用するエンジンです。 条件制御ロジックは、無制限の柔軟性の高い強力な組み込みスクリプト言語(Lua)とともにサポートされています。
High Capacity
ビッグサイズのピクセルマトリクスを1Uの一台のユニットでシンプルに実現します。 VLC+Mは、一般的に使用されるすべてのeDMXプロトコル(sACN、Art-Net、KiNET, Pathport )を2つのギガビットイーサネット経由で出力でき、これらのプロトコルを同時に使用する場合の制限はありません。 Artnet4においてはArtsync,sACNにおいてもsync信号を出力し、ノードの出力を同期します。VLC+Mには,50, 100, 250, 500ユニバース出力の4つのバリエーションがあります。
コンポジションエンジン
VLCとの決定的な違いとなる映像のコンポジション機能は、Designer 2 ソフトウェアを使用してビデオ コンテンツレイヤーをリアルタイムでX,Y方向に移動および回転させることができ、コンテンツレイヤーの上にカスタムマスク(外部からイメージ読み込み又は円形、矩形のシェイプ作成)を作成してビルディングファサードの不要な箇所に映像を出力しないマスク効果を与えることが可能、また調整レイヤーを使用して、指定した領域のRGBそれぞれのゲインを調整することができます。
HDビデオ2ソース再生
2キャンバスの同時利用の機能をもちます。コンテンツレイヤーとして、プライマリーとセカンダリーの2つのキャンバスが作成でき、同時に2つのコンテンツをそれぞれ別々に再生することが可能。2つの 1080p30f のコンテンツを内部で再生、HDMIによるビデオ入力では、1080P60fのキャプチャーが可能、これら複数の映像ソースそれぞれが次のビデオにシームレスにクロスフェードできます。ビデオコンテンツは、H.264/ MPEG-4 AVC、MJPEG、QuickTime などのすべての主要フォーマットをサポートします
リモートマネージメント
VLC+MをPharosクラウドに接続することで、既存の照明制御設備を将来にわたり管理が容易なシステムへ進化させます。クラウドシステムを介して照明制御システムにアクセスが可能となり、世界のどこからでも状態監視、そしてダイレクト制御がモバイルデバイスから可能となります。シーンやタイムラインのトリガー、スケジュールの更新、プロジェクトのアップロードなど1つのポータルサイトから複数の設備を管理することが実現します。
拡張性
1台で驚異的な出力を実現するVLC+Mですが、これらデザイナーコントローラー製品は、1つのネットワークに接続して、複数のユニットを一緒にリンクし、プログラムすることが可能です。デザイナーソフトは複数のコントローラーを個体の違いを意識することなくプログラムすることができ、完成したプログラムは自動的にイーサネット経由で同期運転されます。
VLC+Mは旧来の2Uサイズではなく、コンパクトな19インチ1Uサイズで、VLC+の多彩な機能を提供します。コンパクトながら、500 ユニバースの大出力をカバーし、VLC+の導入を容易にした製品といえます。