ワイヤレスDMX制御という解決
建築照明設備の更新など、照明をLED化するとともに美しくライトアップするためにLED器具を制御しようとした時、照明器具がコントローラーからの信号を受けるために新たにケーブル（制御線）が必要になるものの、通信線敷設のための新規工事は大規模になりがちで、工事費用の増大を招くとともに、工期を延長してしまいます。また重要文化施設などで、既に電源線はあるものの、制御用ケーブル埋設のための工事が不可能な場合もよくある話です。
このような屋外の建築照明設備おいて、当社はワイヤレス制御のソリューションを提供しております。CRMXワイヤレスDMX製品であれば100m~400m（環境により、前後します）という距離にワイヤレスによる照明制御信号（DMX512）を送信することが可能です。
ワイヤレス制御により、これまで不可能もしくは、困難であった場所にも照明制御を導入することが可能です。制御のワイヤレス化は、工事負担を軽減し、建築設備の照明に新たな付加価値を与えます。またDMXプロトコルのワイヤレス化は流れるような動的な照明変化、複数の照明器具が同期を伴って変化するような照明シーンを屋外の制御ケーブル敷設が困難な場所においても、その効果を現実化することが可能となり、屋外の照明設備に新たなデザインを組み込むことに貢献するでしょう
撮影スタジオの照明ケーブル削減
照明のワイヤレス化は撮影産業の分野においても非常に効果的です。現在のTV・映画・VRスタジオなどの空間では照明器具自体がバッテリーを搭載し、電源ケーブルが不要になる器具も誕生しており、それらの制御のためだけに通信ケーブルを接続する作業は余分な手間になります。また電源接続を伴う照明器具においても、通信制御のためにDMXケーブルを繋ぐことで、撮影フロアの環境は多様なケーブルで埋め尽くされることとなり、トラブル回避のためにも、できるだけケーブルを減らすことは、仕事効率を高める効果だけでなく、セットアップの時間短縮にも高い効果となり、照明制御のケーブル削減は大きな意味を持ちます。
ワイヤレスメッシュによる同期照明
複数の照明を特別なコントローラーなしに自立して時刻に合わせてその明るさを変化させることで、エナジーセーブだけでなく、単にグレア（眩しい光、照明の不快感）を発する国内の多くの照明の眩惑を抑え、さらにはそれらが同期を伴う変化をすることで、都市の照明はよりスマートな照明へと進化します
屋外に設置された照明器具をワイヤレスネットワークで結ぶことにより、センサーからの入力または、あらかじめプログラムした時間で自動的にしかも、同期して照明を変化させることが可能になります。
それぞれの照明器具にD4i認証されたワイヤレスメッシュノードを取り付けることで、個々のワイヤレス装置は自己組織化し、自己修復可能な独自メッシュトポロジーによる通信ネットワークを構築することで、それぞれのノードに入るセンサーからの入力タイミングを全てのノードが認識することを可能とし、また全ての照明器具が同期してシーンを再生します。
照明器具をワイヤレス化することは、制御のためのケーブル敷設を排除し工事を簡略化するだけでなく、特別なコントローラーの設置なしに複数の照明器具を同期して動かすことが実現します。不要な時間帯に100%でグレアを発する照明を減光し、無駄の排除と環境への悪影響を排除しつつも、必要なタイミングでいつでも同期して照明が必要な明るさに変化するというその効果は、美しくも安全と機能性を持った新しい照明のあり方を提供することが可能になります。
