Make it inspiring
 

Modulo Products FAQ

サーバーが起動しない

電源は入るのに、システムが起動しない原因の多くがシステムディスクを認識しない(マスターブートレコードのセクターが読めない、ブート情報を喪失した、ストレージモードが異なるモードになっている)などシステムディスク(Cドライブ)に起因した現象です。

キーボードをつないで、電源投入時にデリートキーを押して、UEFI/BIOS設定が開くかどうかを確認してください。BIOS設定が表示されるのであれば、Cドライブのディスクが認識されているかどうか?起動順位が異なっていれば、正しい起動順位に切り替える。(MBR方式ではなく、UEFIモードの場合、WindowsBootManagerを起動順位の一番上にしてみる)また、本来、ストレージのモードがRaidモードであったにも関わらず、AHCIモードになっている場合など正しいストレージモードに切り替えます。

このような人為的な操作なしに、ストレージモードが変更になったり、ディスクの起動順位が変更になった場合は、Cmosバッテリーの交換などを試してください。電池交換後は必ずBIOSの再設定を行なってください。

しかしそれでも起動しない場合、もし起動時にAcronisリカバリーの表示がある場合は、内部に保存されたリカバリーデータからCドライブのシステムディスクを回復できるかもしれません。しかしそれも表示しない場合は、外部からのシステムリカバリーを行う必要があります。当社までご相談ください。

 

 

 

フルスクリーンにしたのにWindowsのタスクバーが表示されてしまいます。

Modulo Playerの初期設定、ハードウェアの設定にGeneral項目があります。(初期設定

ジェネラル設定項目の中に、Display Modeがありますが、これはModulo Playerをスタートした際、フルスクリーンで表示するか、それともハードウェアのセットアップから完全にWindowsのデスクトップが隠れると不便な場合に、Windowed にしてセットアップを続けることが選択できます。この項目がフルスクリーンであるにも関わらず、それでもWindowsのタスクバーなどが見えてしまう場合、マウスビジブルの設定がオフになっているかを確認してください。

また、自動起動の場合、起動する時間を通常30sになっていますが、これを60sにするなど、長めに設定して試してください。

ブレンディング時、オーバーラップのピクセル幅のおすすめは?

プロジェクターのレゾリューションの15%〜20%のオーバーラップが最適なブレンディングの幅になります。最小は10%程度必要になります。

ピクセルワークスペースに限界のサイズはありますか?

Modulo Playerは映像コンテンツを取り扱うためのキャンバスとしてピクセルワークスペースと呼ぶ平面のピクセル空間を作り、そのワークスペースに物理アウトをマップして、映像を出力しています。このピクセルワークスペースサイズについてソフトウェアとしての上限はありませんが、AMD のGPUドライバーでW16384px x H16384pxの上限があります。つまり、物理ポートを割り当てるトータルサイズとしてはハードウェア的に上限があるということです。

しかしながら1つのコンテンツで、このような巨大なピクセルサイズのファイルを扱うことはありませんし、また個々の物理出力を巨大なサイズでマップすることはないため、この上限が大きな問題になることはありません。

 

 

特定のスクリーンがブラックアウトして何も出力しません

1 起動時に全てBlackになってしまう

ModuloPlayerはWindowsのバックグラウンドで稼働するソフトウェアで、Windowsが立ち上がったあと、ソフトは起動していないように見えて、稼働しています。そして起動時の設定でAutoでフルスクリーンになる設定にしてあった場合、Windowsのデスクトップを覆い隠して全てBlackスクリーンになります。この時、リモートソフトを繋がなければ、その状態を把握するのは難しいでしょう。

 

全てのスクリーンがBlackにならないよう、事前にAuto Start Modulo Playerのチェックボックスは外しておくことをお勧めします。

Modulo のSetting 内のGeneral tabの中にその設定があります。

 

 

 

 

GPUの設定も物理接続も正しく、Windowsのデスクトップは正しく表示されるけれど、Moduloを起動すると、特定のスクリーンがブラックアウトして何も表示しない場合、下記の点を確認します。

モニター設定がオンになっている?

Modulo Playerのモニタリング機能は、特定の物理出力に対して、マルチウインドウのモニター機能を提供します。その設定を行ってない状態で、モニタリングをオンにしてあると、画面はブラックスクリーンになります。

左のモニター一覧の特定のモニターがグリーン表示の場合、クリックして、オフにできます。

また、その出力位置はOutの欄にあるXとyで指定するピクセル位置の物理出力を利用して出力します。

 

ミキサーの設定が残ってる?

Modulo Playerには世界初のソフトウェアベースのミキサー機能が搭載されています。このミキサーはリモートソフトのようなタイプの別のソフトウェアを起動して、Moduloサーバーにその設定を行います。

このミキサーはデスティネーションの設定において、ModuloPlayerの特定の物理アウトをミキサーアウトとして利用します。

そのため、Modulo Playerの出力や設定に間違いはなくとも、もしミキサーのアウトが特定のスクリーン位置に設定され、何らかのソースが配置された状態であれば、ModuloPlayerは問題なくとも、画面が出力できない症状が起こります。

ミキサーのデスティネーションを削除して、物理スクリーンがModuloPlayerで制御できることを確認します。

アウトプットの設定

 

 

 

 

 

 

 

 

サーバーが稼働中に突然ダウンした

サーバーが運転中に突然シャットダウンまたはソフトウェアがダウンしたなど、その多くでシャーシ内にネジなどが脱落しており、そのネジがマザーボード上で転がる際に、マシーンをリブートさせたり、シャットダウンを引き起こしたりしています。シャーシ内に何かが脱落していないか?確認をしてください。またビットレートの高い映像コンテンツを複数再生している際にも、まれにModuloPlayerのソフトウェアがダウンしたと言う現象もあるようです。コンテンツ制作のガイドラインを参照の上、適切なコンテンツファイルをご使用ください。

GPU設定でディスプレイポートのアイコンが消えたり、マルチスクリーンの設定に失敗する

Modulo Playerはサーバーハードウェアの設定をリモートソフトウェアをインストールしたパソコンから、ネットワーク経由で行うことが基本的なワークフローになっています。

リモートソフトウェアのセッティング内にあるGPU設定はAMDのソフトウェアを外部からリモート制御している状態です。GPU設定で行うことは、表示されたディスプレイポートアイコンを選択し、それぞれのポートのEDIDを固定したり、Eyefinityの欄でスクリーンの拡張設定を行うことです。

個々のポートの解像度設定を、おのおの、異なる設定にすることはできません。例えばポート1が1080Pであれば、それ以外のポートも全て同じ解像度で設定します。

GPUの性質上、異なる解像度を共存させることはできません。また4K出力をする場合、ソフトウェアのライセンスにより、出力制限があります。

マルチ4K出力のライセンスでなければ、1つのポートで4Kを設定した場合、自動的にそれ以外のポートは出力ができなくなります。

EDIDの設定は、もちろん設定した解像度フレームレートを出力するモニターやプロジェクターがサポートしてない場合、正しく出力されません。モニターなどの出力装置がサポートしていない解像度でEDID固定をした場合など、想定した出力にならないことがあります。

ディスプレイポートアイコンが消失する

EDIDを設定し、Eyefinity(画面拡張の設定)を行った際に、ディスプレイポートのアイコンが消える現象や、マルチスクリーンを使い、横長の拡張スクリーン設定をしたにも関わらず、出力が正しく設定されないといった現象は、すでに先に何らかの設定が終わっていた状態で、後からEyefinityの設定を変更した。または特定の解像度でEDID固定した上でEyefinity設定した状態で、後から解像度を変更したなど、すでにある設定を後から上書きした際に、想定した出力にならないことや、ディスプレイアイコンが消失するなどの現象が見られます。

そうした場合、Eyefinityの設定を削除してから、マシーンをリブートし、ディスプレイアイコンが表示されるのを確認してください。その上で正しいEDIDにセットしてから、Eyefinityを設定します。

マシーンリブートでほとんど解決しますが、どうしても改善しない場合、Windowsのデスクトップから、AMDのソフトウェアを直接開き、その中でEyefinityなどを削除、EDIDを削除するなどして設定をクリアしてから、改めてリモートソフトで設定を行います。

 

 

 

 

 

 

 

サーバーが終了しない。終了しても再スタートしてしまう

サーバーを終了したのに、再起動してしまう。こういった現象が起きた場合、サーバーの高速スタートアップをオフにすることで改善できる可能性があります。高速スタートアップはWindows 8 から搭載された機能です。この機能が正常に働くためには、パソコンに接続されたハードウェア機器が全て高速スタートアップに対応している必要があります。

高速スタートアップが正常に働かないと、

・シャットダウンされずに再起動する
・パソコンが誤作動する
・ブルースクリーンエラーが発生する

といった現象が起こり得ます。

Windowsのスタートアイコンを右クリックして、Power Optionを開きます。

Choose When the Power button doを選び、青文字で表示されるChange setting that are currently unavailable をクリックし、Turn on Fast start up のチェックボックスを解除します。 Save Changeで保存し、完了です

 

NDIソースが全く認識してくれない

Modulo Playerのコンテンツには、NDIソースを使うことができます。NDIは(ネットワーク・デバイス・インターフェース)I Pのネットワーク経由で、ビデオとオーディオスを伝送するプロトコルです。Newtek社のページから、ツールをダウンロードし、その中のツールであるVideoCaptureをPCなどで起動するとパソコンの画面をローレイテンシーで、ネットワークに接続されたModuloPlayerに送ることができます。非常に手軽なビデオキャプチャーツールになります。

それぞれのパソコンでビデオキャプチャーした映像を、ModuloPlayer側では、リモートソフトのMediaタブ内で、+キーを押してNDI Sourceを追加することでファイルトランスファーにより、内部ストレージにためた通常のメディアと同じように扱うことができます。

 

 

通常は右図のように、NDIソースを送ってくるPCのIPをプルダウンメニューから選ぶだけで認識し、インフォメーションには、その解像度やフレームレートなどが表示され、インフォメーション欄の色が赤からグリーンに変わり、正しく認識されます。

しかし、プルダウンメニューから確かに特定のPCを選んでいるにも関わらず、Modulo側で認識されないケースは、その多くがPC側のIPに問題があります。

もしWIFIとイーサネットと複数のポートをネットワークに繋いでいる場合、PCのIP接続は1つにだけにします。複数のネットワークポートを繋いでいる場合、NDIはどちらか一方の正しいIPを認識できません。また、PCのNICに複数のIP番号を割り振っている場合も同様です

IP設定は1つだけにし、Moduloとの接続には、同じネットワークIDとサブネットマスクを設定してください。

例:192.168.11.x  (255.255.255.0 )

 

 

 

 

OSロックされてリモートから解除できない

Modulo Playerで利用されるOSはWindows10 LTSBと言うバージョンが利用されています。Windows 10 LTSBのLTSBは「Long Term Service Branch」の意味です。特定の業務用途に利用される過去にEmbedded またはIoT向けOSと呼ばれたバージョンで、頻繁に更新を行うことなく、安定動作を最優先としたOSです。このタイプのOSにはロックダウン機能というユーザーの不用意な操作で誤作動を避けるため、ユーザーに特定の作業を許可しない機能があり、これがModulo Playerで言うOSLockの機能です。 

リモートソフトを立ち上げると、メニューの中にOSLockと言うメニューがあり、これを実行すると、マシーンはリブートして、次に立ち上がると、OSはLockされ、リモート画面の右上に黄色の鍵マークがロックされて表示されます。この状態ではGPUの設定、(EDIDの変更など)基本的な設定が変更できなくなります。

通常は、リモートソフトのメニューにあるUnlock OSを実行してこの状態を解除できますが、まれにリモートソフトから、解除できない場合があります。これがどういうきっかけで起こるかは不明ですが、リモートでOS解除できない場合、サーバー側で解除する方法もあります。

サーバー上のModulo Playerはバックグラウンドで動作するソフトウェアであり、Windowsデスクトップのタスクバー右下のバックグラウンドで動作するソフトがアイコンで表示されるエリアに、他のソフト同様に小さな水色のπ(パイ)アイコンで見ることができます。これを右クリックすると、メニューが表示され、その中にアンロックのコマンドがあります。

 

この方法でもOSをアンロックできない場合、Windows本体の機能を使ってOSロックを解除します。

 

WindowsデスクトップのWindowsマークを右クリックし、Program & Features を選択します。開いたWindowの中の、”Turn Windows features on or offをクリックして、次の画面を開きます。

Device Lockdownのメニューから、Unified Write Filterのチェックを外して、ロックが解除されるかを確認します。

その後、リモートにはOSLockまたはUnlockメニューが表示されなくなるため、このUnified Write Filterのチェックを再度、チェックしてリモートソフトにOSlockのメニューが表示されるのを確認します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Modulo Playerのインストール時にエラーが表示される

Modulo Playerのソフトウェア更新などサーバーへのソフトウェアインストール時にエラーが表示されるケースです。次のようなメッセージが表示されます。

 

これはファイルトランスファーソフトのFileZillaサーバーが起動中のままで、インストールが完了できない状態です。

Ctrl +alt +del キーでタスクマネージャーを起動します。起動中のタスクから、FileZillaサーバーを見つけ、End taskで終了させます。

 

 

 

 

インストーラーに戻り、Retryをクリックしてインストールを継続してください。

 

 

 

突然ログイン画面が表示された

この問題は設備などで自動運転のより、長期運用中に意図しない電源遮断等の後などに発生する可能性のある現象です。

これまではWindowsのログインPWなどを要求する画面が表示されないにも関わらず、電源投入時にWindowsのログインで待機した状態になったときは、下記の要領で設定をおこなってください。

ログイン画面が表示された場合、小文字でmodulo を入力するとログインできます。

ログイン後、Windowsマークを右クリックして、メニューからRunを選びます。
netplwizというコマンドを実行すると、アカウント設定がでます。
Users must enter a user name and passwordのオプションがオンになっていたらこれをオフにします。
Applyして、マシーンを再起動して、パスワードを求められないか?確認をしてください

 

Modulo Player 用の映像コンテンツ制作

 

ここではModulo Playerで使用するコンテンツの作成についてヒントとなる解説を行います。ビデオ、画像などModulo Playerにインポートし、再生できるコンテンツの種類、コーデックやフォーマットなど、これらのヒントをもとにコンテンツ制作を行なってください。

 

 

Videoコーデック

Modulo Playerでは、MPEG2、H264、HAP、またApple ProRes コーデックが利用可能です。 これらコーデックはコンテンツクリエイターと現場で映像を再生するエンジニアとの間で協議し、それぞれの目的に合わせて選択をすることになりますが、特に多数のコンテンツを再生する場合など、デコードが軽くアルファ チャネルを直接管理する HAP コーデックはお勧めです。

またメディアサーバと呼ばれる製品でサポートすることが少ないApple ProRes コーデックですが、このコーデックは、ダイレクト ワークフローに適したオプションで、品質が非常に高く、H264 よりも負荷がかかりません。

最も一般的なコーデックとしては、H264がありますが、こちらはサーバーの多くの CPU リソースを必要としますが、オーディオ トラックの多重化が可能で、マルチトラックオーディオの再生(映像への埋込)が必要な場合に適しています。 ビデオ ファイルはプログレッシブである必要があり、Modulo Player でファイルを直接デインターレースすることはできません。 サーバーのベースが 60 (EDID  60) の場合、30P または 60P でファイルを再生する必要があります。サーバーのベースが 50 (EDID in 50) の場合、25P または 50P でファイルを再生する必要があります。

MPEG2

MPEG2 (拡張子 MPV、MPG、M2V…): DVDやデジタルテレビなどで利用される古くからある動画圧縮方式ファイルの幅は 16 で割り切れ、高さは 8で割り切れる必要があります。 ファイルはコンスタントビットレートで圧縮する必要があり、10 ~ 40 MBit/s のビットレートが最適です。

H.264

H264 (拡張子 MP4 または MOV): ファイルの幅と高さは共に 2 で割り切れる必要があります (2の倍数) ファイルはコンスタントビットレートで圧縮する必要があり、できれば 5 ~ 40 MBit/s の範囲で圧縮する必要があります。 最大解像度は 4096 × 2304 ピクセルです。 メディアが大きい場合は、メディアを分割する必要があります。 ファイル書き出しの際、ハイ プロファイルとレベル 5.1 (または 5.2) を選択し、CBR とビットレート値を選択します。

ビットレート パラメータ

理想的なビットレートは、ファイルの解像度とシーンの複雑さによって異なります。ファイルの解像度が高いほど、ビットレートを上げる必要があります。 クロスフェードを含め、同時に再生するファイルの数を考慮してください。 解像度の高いファイルを再生する場合は、ビットレートを上げてください。また複数の HD ファイルを同時に再生する場合は、ビットレートを下げることをお勧めします。

ビットレート選択の参考値として、H264 でエンコードされたファイルが同じ品質であると見なされるには、MPEG2 の 2 倍のビットレートが必要です。ブルーレイ H264 は通常、最大ビットレート 15 MBit/s でエンコードされます。 また、たとえば 4 つのビデオがフェードインし、同時に再生する 場合、プレーヤーはトランジション中に 8 つのビデオを再生することになります。これらを勘案して、最終的なビットレートを選択してください。

HAPコーデック

HAP / HAP アルファ / HAP Q (拡張 MOV): Modulo Player は、グラフィック アクセラレーションをサポートする HAP コーデックをネイティブにサポートします。HAP、HAP Alpha、または HAP Q コーデックでエンコードされた .mov ビデオ ファイルを再生できます。

  • HAP: 適度な画質。
  • HAP アルファ: アルファ チャネルによる妥当な画質。
  • HAP Q: より高いデータ レートで良好な画質、アルファ レイヤー管理なし。

注意: 現在、.mov HAP、HAP Alpha、HAP Q コーデック内でオーディオを再生することはできません。

Apple Prores

Apple ProRes (拡張 MOV): Modulo Player は、Apple ProRes コーデックをネイティブにサポートしています。 Apple ProRes 422 コーデックでエンコードされた .mov ビデオ ファイルを再生できます。

注意:   現在、Apple ProRes .mov ファイル内でオーディオを再生することはできません。

 

H264のエクスポート  ( After Effects CC からの書き出し) 

After Effects CC を介してメディアをエクスポートするには、Adobe Media Encoder CC を使用してエクスポートするコンポジションを送信する必要があります。

1. エクスポートするコンポジションを選択し、[ファイル] > [エクスポート] に移動します。

2. エクスポートリストから、「Adobe Media Encoder キューに追加」を選択します。

Adobe Media Encoder CC は、プリロードされたコンポジションで自動的に開きます。 ファイルの幅と高さは 2 で割り切れる必要があります

 

Adobe Media Encoder CC からのエクスポート

 

メディアを Adobe Media Encoder に読み込むことで、メディアを直接エンコードできます。

1. H264 コーデックを選択します (H264 コーデックで Quicktime 形式を使用しないでください)。

2. ハイ プロファイルとレベル 5.1 (または 5.2) を選択します。 CBR とビットレート値を選択します。

3. エクスポートが完了したら、ファイルを After Effects にインポートして、ファイルが読み取り可能であり、正しいフレームレートを示していることを確認します。

 

映像に埋め込まれたオーディオ再生ができません

Modulo Playerと異なり、Kineticは映像に埋め込まれたオーディオトラックを再生しません。音を再生する場合は同じタイムラインまたは別のタイムラインでWAVファイルを再生します。またオーディオ出力はデザイナーマシーンからも可能ですが、V-Nodeからの出力を利用するほうが安定しています。

 

 

Playerと比較した場合のKineticを利用するメリット・デメリットを知りたい

Kineticを利用する際に想定されるアプリケーションは、高度なアートインスタレーションや3D空間を使ったバーチャル空間とリアル映像の合成などのほか、3Dオブジェクトへのダイナミックプロジェクションマッピング、大量のプロジェクターを使ったイマーシブ空間演出など、いずれもPlayerでは不可能な多彩な演出が想定されます。もしこうしたPlayerでは困難な演出を実施する場合は、Kineticを選択する意味があります。

またKineticは、3Dのバーチャル空間を利用して、プロジェクターの施工位置や角度などを3Dモデリングデータなどからシミュレーションすることができます。膨大なプロジェクターのデータベースを使うことで、非常に精度の高い検証を事前に行うことが可能なため、実施する演出の事前検証ができるだけでなく、プログラミング時間の節約にも貢献します。大規模なマルチプロジェクションなどの現場においても、Kineticは精度の高いシミュレーションという機能で大いに貢献します。

 

マルチプロジェクション

KineticはPlayerと異なり、デザイナーというプログラミング環境とV-nodeという映像出力装置が独立して存在しています。そのためデザイナーソフトウェアから複数のV-Nodeを一元管理することができるため、マルチプロジェクション環境はPlayerよりもプログラミングが容易になります。高度な演出やシミュレーションの観点だけでなく、マルチプロジェクションの点でもKineticを選ぶメリットは大きいと考えられます。

 

デメリット

Playerと比較した際のデメリットはそのコストのほか、高いスキルが必要になる点、導入する現場が限定されてしまう点などが挙げられます。コストの面では間違いなくPlayerが有利です。Playerはスタンダードとプロなどコストを圧縮するための選択肢が多くありますが、KineticのV-Nodeは1つのグレードしかなく、出力数で選択するのみです。またデザイナーマシーンとV-Nodeの2種類のハードを用意しなければならない点を見てもコストが大幅にアップします。

加えてKineticは、高度なアプリケーションを想定しているため、映像を出力するだけであれば操作は簡単ですが、制御プログラミングはそれほど簡単ではなく、オーディオや映像のトラッキングなどを行う上で制御に関する多様なスキルと知識がエンジニアに求められる上に、3Dを活用する演出では3Dオブジェクトのクリエイターの参加が不可欠になるだけでなく、もしパーティクルエンジンなども活用する場合は、グラフィックデザイナーなどのサポートも必要になり、2Dの映像出力以上に多様なスキルを持つ複数の才能が求められる製品です。

KineticはPlayerと比較してどんな特徴がありますか?

Modulo KineticはModulo Playerのもつ能力をベースに、さらに高度なインタラクティブ性や3D環境を用いたプロジェクターのシミュレーション、3Dビデオマッピング、XR演出など、Playerよりもさらに高度なシステムを構築することが可能です。

Modulo KineticがPlayerと大きく異なる主要なポイント

  • Kineticは3Dビューを内部に持ち、3Dバーチャル空間を使ったシミュレーションが可能
  • ショープレイバックはタイムラインになる(キュースタックなし)
  • KIneticのシステムはデザイナーマシーンとV-nodeと呼ぶ映像出力マシーンの2台構成
  • 複数のプロジェクター出力を扱う場合はKineticシステムがPlayerよりも有利
  • トラッキングなどのインタラクティブ演出が可能
  • ノードプログラミングのショーコントロール機能を持つ
  • GPUによるパーティクル生成が可能

Kinetic用の映像コンテンツ制作

利用可能な映像ファイルについて

 

Mpeg2、H264、HAP、Apple ProRes 等のコーデックのファイルを読み取ることができます。 これらの中でも、よりデコードが軽く、アルファ チャネルを直接管理する HAP コーデックがお勧めです。

Apple Prores は、ダイレクト ワークフローに適したオプションで、品質が非常に高く、H264 よりも負荷がかかりません。 H264 は、映像サーバーに対し、より多くの CPU リソースを要求しますが、マルチトラックオーディオ の小さなビデオ ファイルが必要な場合に適しています。 ビデオ ファイルは * プログレッシブである必要があります。 Modulo Kinetic でファイルを直接インターレース解除をすることはできません。

サーバーのベースが 60 (EDID  60) の場合、ファイルは30P または 60P で再生する必要があります。

サーバーのベースが 50 (EDID 50) の場合、ファイルを 25P または 50P で再生する必要があります。

 

mpeg2

mpeg2 (拡張子 mpv、mpg、m2v など): ファイルの横幅は 16 で割り切れ、高さは 8* で割り切れる必要があります。 ファイルはコンスタントビットレートで圧縮する必要があり、できれば 10 ~ 40 MBit/s の範囲で圧縮する必要があります。

 

H264

H264 (拡張子 mp4 または mov ): ファイルの横幅と高さは 2 で割り切れる必要があります 。 ファイルはコンスタントビットレートで、できれば 5 ~ 40 MBit/s で圧縮する必要があります。 最大解像度は 4096 × 2304 ピクセルです。 メディアが大きい場合は、メディアを分割する必要があります。 ファイル書き出しの際ハイ プロファイルおよびレベル 5.1(または 5.2) を選択し、CBRと ビットレート値を選択します。

ビットレート パラメータ

理想的なビットレートは、ファイルの解像度とシーンの複雑さによって異なります。ファイルの解像度が高いほど、ビットレートを上げる必要があります。 クロスフェードを含め、同時に再生するファイルの数を考慮してください。 解像度の高いファイルを再生する場合は、ビットレートを上げてください。また複数の HD ファイルを同時に再生する場合は、ビットレートを下げることをお勧めします。

ビットレート選択の参考値として、H264 でエンコードされたファイルが同じ品質であると見なされるには、MPEG2 の 2 倍のビットレートが必要です。ブルーレイ H264 は通常、最大ビットレート 15 MBit/s でエンコードされます。 また、たとえば 4 つのビデオがフェードインし、同時に再生する 場合、プレーヤーはトランジション中に 8 つのビデオを再生することになります。これらを勘案して、最終的なビットレートを選択してください。

HAP

HAP / HAP Alpha / HAP Q (拡張子 mov ): Modulo Kinetic は、グラフィック アクセラレーションをサポートする HAP コーデックをネイティブにサポートします。 HAP、HAP Alpha、または HAP Q コーデックでエンコードされた .mov ビデオ ファイルを再生できます。

HAP: 適度な画質。

  • HAP: 適度な画質。
  • HAP アルファ: アルファ チャネルによる妥当な画質。
  • HAP Q: より高いデータ レートで良好な画質、アルファ レイヤー管理なし。

注意:  現在、.mov HAP、HAP Alpha、HAP Q コーデック内でオーディオを再生することはできません。

 

Apple ProRes

Apple ProRes (拡張子 mov ): Modulo Kinetic は、Apple ProRes コーデックをネイティブにサポートしています。

Apple ProRes 422 コーデックでエンコードされた .mov ビデオ ファイルを再生できます。

注意 : 現在、Apple ProRes .mov ファイル内でオーディオを再生することはできません。