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Modulo Player Quick Start 1

ハードウェアの起動

Modulo Playerのハードウェアを初めて起動する方向けの解説です。製品購入後、ハードウェアを初めて起動する際の注意や起動時のハードウェアの挙動について説明します。

電源入力

 

Modulo PlayerのProグレードで、イベント向けシャーシ  “Ruggedized Hardware”を選択した場合、電源コネクターは、シャーシ背面にあるノイトリック社のパワーコンインレットになります。

付属のパワーコンプラグをInと記載されたレセプタクルに差し込み、右にひねるとロックされます。取り外す場合は銀色のレバーを手前に引いてプラグを左にひねると取り外せます。

 

 

 

 

Modulo Playerのスタンダードグレードや、Proなどの場合でも設備向けの通常シャーシを選択した場合は、電源コネクターはIECインレットの一般的なケーブルになります。通常シャーシの場合、電源入力の位置にパワーディトリビューターの主電源スイッチがあるため、これがオンの位置にあることを確認してください。( – の位置がOn, ○の位置がオフです)

 

 

Ruggedized シャーシ

ハードウェアのスタートは前面にあるスタートボタンを押します。イベント向けシャーシの場合、丸いスタートボタンになっており、一度押すと、起動が始まります。前面の青いラインのLEDが点灯し、起動が始まったことがわかります。このスタートボタンは終了ボタンも兼ねており、起動が完了した後、このボタンを押すことで、アプリケーションの終了、OSの終了まで自動的に行ってくれます。

スタンダードシャーシ

スタンダードの場合、前面の蓋を開けると、ラッチ型のレバーがあり、これを一度右に倒すと、起動が始まります。起動するとHDDのアクセスランプが赤く点滅し、起動が開始したことがわかります。このレバーは終了ボタンを兼ねており、起動が完了し、このレバーを右に再度たおすと、アプリケーションの終了とOSの終了まで自動で行います。

 

起動時のスクリーン表示

2022年以降のModulo Player Proでは、マザーボードがこれまでのPlayerと異なり、主にサーバーマシーン等で利用されるAsrockのものが採用されており、起動完了まで通常よりも時間がかかります。起動して1:30秒程度まで全く変化がありませんがこれが通常です。1:30秒程度を過ぎてから、Asrockのロゴが表示されます。このロゴが表示されている間にDel key等でBIOS設定の画面を表示することができます。このモデルの場合、Windows起動完了まで2分以上かかります。

2022年以前のモデルやModulo Playerスタンダード等の場合、マザーボードは一般的なASUSやMSI等が採用されており、起動時間もAsrockよりも短く、25秒から30秒程度でマザーボードのロゴが表示されるはずです。Windowsの起動完了までは1分程度で完了します

 

起動時のメッセージ

現在出荷されるModulo Player Proハードウェアの全てにAcronisソフトウェアによるシステムリカバリーのためのディスクイメージがCドライブのセキュアパーティションに作成されており、ハードウェアを起動した際、Windowsが起動する前にAcronisのシステムを起動するかどうか?のメッセージが表示されれます。(スタンダードシリーズにはインストールされません。また2022年以前のモデルの場合、インストールされた製品とそうでない製品がありますので、ご確認ください

このメッセージ表示中に指定のキー(F5またはF6等)を押すと、Acronisバックアップシステムが起動し、リカバリーデータからの回復のメニューなどを操作できます。この仕組みはマシーンのMBRが壊れたり、失われてシステムが起動できなくなった際にハードを出荷時の状態に戻すことができ、自力でハードウェアを復旧する際に役立ちます。

2022年以前の旧製品ではF6

その他のオプション

最新のModulo ハードウェアのストレージは、Nano以外、全てCドライブもNVMEディスクが採用されており、SATAのバスが使用されていません。しかし旧製品の場合、データストレージ用に2.5インチのSSD等を2枚SATAで繋いで、ハードウェアレイドを使用して、レイド0構成で読み込み速度の向上などに利用しているケースがあります。

その場合、右のようなメッセージが表示され、Cntrl +Iで、レイド設定の画面を表示することができるようになっています。

 

ドングルの認識

Windowsが起動するとデスクトップが表示されます。現在出荷している全てのModuloPlayerは自動でフルスクリーンにはならないように自動フルスクリーンをオフにしているため、Modulo Playerの設定、操作用ソフトウェア、Moduloリモートを使って操作しない限り、起動が完了したModuloPlayerはデスクトップのままになります。

しかし一見、何も起きていないように見えて、Windowが起動完了した後、ModuloPlayerはドングルを認識してバックグラウンドのサービスとして自動起動されています。このModuloPlayerがバックグラウンドで起動を完了しない限り、リモートソフトウェアではModuloPlayerを認識することができません。

ModuloPlayerのサービスが起動したかどうかはWindowのタスクバー右端の通知領域にあるトレーアイコンの中にPIアイコンが表示されているか否かで判断できます。水色のπマークがあればModuloPlayerは起動完了しています。また、このアイコンを右クリックすることで、ここから簡単な設定やフルスクリーン、終了などが実行できます。

 

リモートソフトウェアとの接続

現在出荷されるModulo Playerは、DドライブにInstallerというフォルダーを用意し、そこに出荷されたModuloPlayerと同じバージョンのリモートソフトのインストーラーを格納しています。このソフトウェアをModuloのリモートに使うPCにインストールしてください。

また、ネットワーク設定については、現在、出荷している製品の場合、ネットワークポートが2つある場合は一方をDHCPに、もう一方を特定のIP設定にして出荷しています。製品に添付された出荷チェックシートに記載されたIP番号とサブネットマスクを参照して、ModuloリモートPCのネットワーク設定を行ってください。Modulo PlayerとリモートPC間はネットワークスイッチを介して接続します。

 

ネットワーク設定が正しければ、リモートソフトウェアを起動すると、リモートの画面内、左端の列にネットワーク上のModuloPlayerが一覧で表示されます。Ip番号とともにサーバーのソフトのバージョンが表示されています。リモート画面のセンターにはModuloPlayer操作のメニューが並びます。