タイムラインはModulo Kineticにおいて2Dコンポジットのためのメインパートになります。映像や画像、3Dカメラのポイントオブビューなどを再生し、プレビュースクリーンにエンコードするのがタイムラインの1つの役割です。
このタイムラインの見た目や操作スタイルは、ポピュラーな映像制作ソフトウェアによく似ており、デジタルコンテンツクリエイターには馴染みやすいデザインになっています。ここではModulo Kineticのメディア再生、ショー制御の基本となるタイムラインの使い方について説明します。
メディアライブラリーから映像、画像などをタイムライン上にドラッグ&ドロップすると、メディアはプレビュースクリーン上にレンダリングされます。プレビュー上に表示された画像などはマウスを使って自由に移動ができます。この時パラメーターにあるポジションデータが変化するのがわかります。
タイムラインはレイヤー構造になっており、上の列にあるものがもっとも手前のレイヤーとなります。レイヤーの順番はメディアをマウスで掴んで移動することで入れ替えができます。メディアコンテンツのパラメーターは、タイムライン上に表示されたもの以外に個々のメディアを選択するとエディター欄にエフェクト等の変更可能なパラメーターが表示されます。
静止画
動画
オーディオ
タイムライン上のメディアの種類
タイムラインにメディアをドラッグ&ドロップするとプレビューにその内容を表示します。タイムラインには通常の動画や静止画等のコンテンツ以外にも、3D空間にあるエレメントも配置することができます。
動画メディア | H.264, Proress, HAP 等の映像コンテンツを再生します |
Still イメージ | JPG, PNG等のイメージファイルを再生します |
3Dプロジェクター | 3D空間内に配置したプロジェクターから出る映像をプレビューにエンコードします |
3Dカメラ | 3D空間内に配置したカメラのポイントオブビューを映像としてプレビューにエンコードします |
3Dオブジェクト | 3Dオブジェクトに映る映像(プロジェクターから照射された)をプレビューにエンコードします。またはマテリアルとして配置された映像など |
オーディオファイル | オーディオデータを再生します |
レンダーサーフェース | レンダーサーフェースの位置にある映像を再度、プレビューにてエンコードします |
レンダーグラフ | グラフエディターで作成されるビジュアルエフェクトなどを再生します。 |
ミキサー(デスティネーション) | ライブミキサーのアウトプットをプレビューにエンコードします |
タイムラインの操作
タイムラインは一般的な映像編集ソフトと同じような見た目で、下記のショートカットキーで操作ができます。
Play またはPause | スペースバー |
1sec 戻り | ALTキー. + ← |
1sec 送り | ALTキー. + → |
1フレーム戻り | CTRL + ← |
1フレーム送り | CTRL + → |
タイムライントップ頭出し | SHIFT. + HOME |
オールレイヤーの選択 | CTRL + A |
選択ポジションに先頭フレームを頭出し | 選択したコンテンツの上でシフト+クリック |
コマンドツール
タイムラインの下部にあるコマンドツールのエリアには、タイムライン上にコマンド(ポーズ、ループ、ストップ等)を追加したり、タスクを直接、配置する行を追加する機能があります。コマンドをタイムラインに追加すると、コマンドレイヤーが作成され、右のエディターエリアに表示されるコマンドをクリックしてタイムラインに任意のコマンドを追加できるほか、制御タスクを作成した際に、このレイヤー上にタスクをドラッグ&ドロップすることで、任意のタイミングでタスクを実行できるようになります。
タイムラインリスト
タイムラインはいくつでも作成することができます。タイムラインビューを開いて、+キーを使って追加すると、タイムラインには複数のタブが表示されます。この複数のタイムラインはレイヤー構造になっており、タイムラインタブが右に行くほど上位になり、左端に位置するタイムラインは上位のタイムラインの下で見えなくなります。
このタイムラインの位置はタイムラインリストの中で、マウスでドラッグすることで入れ替えることができます。