ここではKineticが持つ数多くの機能を学ぶ前に、各種ビューの表示、操作、初期設定について解説します。
Kineticは多種多様な機能を持っていますが、マルチスクリーンにする必要はなく、1つのスクリーン内に各種のビューがタブとなって、それぞれのパネルに収まっており、不要なビューをオフにしておくことで、非常に見やすい画面になっています。個々のビューはフローティングせず、デフォルトで4つに分割されたパネルのいずれかに収まります。
プリファレンス
プロジェクトを新規作成したあと、Editタブからプリファレンスを選ぶと、デザイナーの初期設定メニューが表示されます。デザイナー画面のテーマや使用する動画に合わせてフレームレイト設定、3D空間内の距離の単位などの初期設定があります。
ビューセッティング
ビューのタブをクリックすると、各種ビューのオン又はオフを選択するメニューが表示されます。プログラムに必要なビューのみをオン(ブルー表示)にしてプログラムを開始します。
これらビューはプログラム中いつでも必要に応じてオンにすることで、そのビューがいずれかのパネルに表示されます。
追加されたビューは左右のパネルにタブ表示で組み込まれます。これらタブをクリックして表示するビューを切り替えます。ビューは上部の帯の部分をドラッグして、4分割された任意のエリアに移動ができます。
4つに分割されたパネルは、その境界をドラッグしてサイズを変更することができ、これによりできる新たなスペースにビューをドロップすることで4分割のパネルをさらに増やすことができます。
ワークスペース
ビューのレイアウトを、2D,や3Dなどそれぞれの作業に特化した構成を事前に作成したものがワークスペースです。レイアウトタブをクリックすると、2D環境、3D環境、ユーザーインターフェースデザイナー環境などいくつかのレイアウトを選ぶことができます。
またユーザー自身で任意のワークスペースを登録することもできます。
ビューの種類
3D Viewer | 3D空間の表示を行う画面 |
3D Scene | 3D空間のエレメントを扱うリスト表示の画面 内部に複数のタブ画面があります |
Animation Editor | 3D空間内のオブジェクトをキーフレームでアニメーション化するための編集画面 |
Audio Mixer | オーディオチャンネル、グループのコントロールパネル |
Console | V-Nodeとの接続やメディアのインポートなど際に発生する問題を表示する警告、エラー表示のパネル |
Device | 外部機器制御のためにKineticに制御するデバイスを登録する画面 |
DigiMaps | 外部から入る変数などで、3D空間のオブジェクトやメディアのパラメーターなどを制御する。センサーによるインタラクティブ制御の設定を行う画面 |
DMX | DMXプロトコルの入力、出力の設定を行う画面 |
Graph Editor | ノードプログラミングによるエフェクトや制御など、複雑なショー制御、グラフィック処理を行うためのプログラミング画面 |
KineMotion | オプティカルトラッキングシステム、KineMotionのセットアップ画面 |
Media List | 映像や画像など、デジタルコンテンツのライブラリー画面 |
Mixer | Kineticに埋め込まれたライブミキサーのセットアップ画面 |
Preview | 2Dのピクセルワークスペース画面 |
Render surface | 上記プレビューから映像を切り出すレンダーサーフェースの作成、リスト画面 |
Task | 外部機器、または内部のタイムライントリガーなど制御の自動化を行うタスクの設定画面 |
Timeline | タイムラインビューワー |
TimeLine list | 複数タイムラインのリスト表示 |
UI Designer | Kineticを外部から制御するタッチパネルのためのインターフェースデザイン画面 |
V-Node | V-Nodeの追加、Outputの設定画面 |
Variables | Kinetic内で利用するユーザーバリアブル(変数)の定義画面 |
Warp | 2D のOutput補正(キーストーン)やX-Mapの補正、3Dマッピングポイントの調整画面 |
Grand Master | 画面左端に表示するグランドマスター、オーディオマスターの表示、非表示 |