DMX製品とワイヤレスメッシュ製品の違いについて
LumenRadio社の製品には同じプラットホーム(無線モジュール)を利用するDMX製品とワイヤレスメッシュ製品があります。DMX製品は照明制御に利用される製品であり、特にエンターテイメント分野におけるリアルタイム性、高いレスポンス性能が要求される分野です。DMXデータの伝送には、高いリフレッシュレートとデータ量が求められ、その性能をワイヤレスで実現するのは非常に難しい分野と言えます。故に通信距離は、100m〜400mといった距離になり、その距離も他の電波の干渉や障害物によって短くなったり、場合によっては通信不良を起こすケースもあります。
対してワイヤレスメッシュ製品は主にセンサーデータなどの小さなデータを多少の遅延を許容しつつ、通信可能範囲にある複数のノードがマルチホップでデータを伝送する仕組みであり、DMX通信とはまったく異なる仕組みを利用しています。そのため、このワイヤレスメッシュをDMXに組み込むことは不可能であり、使用するアプリケーションもまったく異なる分野になります。ワイヤレスメッシュをつかったデータ通信は、空調機器の通信や電力量の計測、機械器具の状態監視などの分野であり、また照明制御でも、リアルタイム性が求められないDALIプロトコルの通信に利用されます。
このワイヤレスメッシュ製品の場合、伝送するデータが小さく、また遅延が許容される分野であるため、通信距離はDMXにくらべて飛躍的に長距離通信が実現します。2点のノード間、見通し500m~1500mといった製品もあり、加えて複数ノードをつかうことで、初期に定義された通信経路が遮断されて通信不良が発生しても、自動的にノード同士が新しい経路を形成するという自己修復の機能により、長期にわたり安定した通信を可能とする製品になります。ただしこのワイヤレス通信にストリーム伝送などは利用ができません。(音声、映像、DMX )
海外でLumenRadio製品を使用できますか?
無線製品を使用する場合、それぞれの国で無線製品の認証が必要となります。ヨーロッパ、イギリス、アメリカ/カナダについては、メーカーであるLumenRadio社が認証取得を行なっており、利用することが可能です。
- アメリカ/カナダ:FCC認証
- イギリス:UKCA
- ヨーロッパ:CE
それ以外の国については、認証取得について各国の代理店に委ねられており、各国の代理店に確認が必要です。
OEM無線モジュールとLumenRadio社製品との互換性
LumenRadio社はOEMの組み込み無線モジュールを提供しており、当社でもそれら製品を販売しています。(技術適合認証については別項目をご参照ください)これら製品はTimoまたはTimoTwoと呼ばれる製品になります。これら製品はLumenRadio社のワイヤレス製品にも同じく利用されており、無線プロトコルも同様のプロトコルを利用するため、同じカテゴリーの製品、例えばDMX製品であれば、送受信が可能で完全に互換します。しかしながら、OEM先のメーカーにより、互換性の問題や、特定の環境でフリッカー等の問題が発生することもありえます。LumenRadioからOEMを受けた照明器具の問題は、当社では情報がなく、十分なサポートを行うことが不可能なため、LumenRadio社が提供する製品とOEM先の照明器具間で起こる問題については、照明器具メーカーに直接、ご相談ください。
各製品の技術適合認証の有無
電波製品を国内で利用する場合、製品販売を行う業者またはメーカーが、製品ごとに総務省の技術適合認証を取得することで、製品購入者は免許不要で製品を利用することができます。技術適合認証には製品単体で取得する方法と、使用する無線モジュールごとに取得する方法とがあります。旧製品は製品個別に技適を取得しましたが、現在はすべて搭載する無線モジュール単位で取得しています。下記に製品種別の無線モジュールとその技術適合認証の番号について記載します
製品名 | 型番又は名称 | 認証番号 | 認証取得者 | 総務省ページリンク | 対象製品 |
Timo | 200-1502 | 018-170445 | LumenRadio AB | 詳細 | OEMモジュール TimoFX |
TimoTwo / MWA-N2 | MWA-N2 | 017-200015 | Mileruntech | 詳細 | MoonLite, OEMモジュールTimoTwo, Airglow, W-Modbus, W-BACnet |
TimoTwo / MWA-N3 | MWA-N3 | 217-220777 | Mileruntech | 詳細 | Stardust, Aurora, Luna, W-DALI, |
製品ごとに、よくある質問とその答えをまとめました。直接、問い合わせをする前に、このQ&Aをご覧いただき、トラブルシューティングにお役立てください。
CRMX FXの送信と受信を切り替えたい
CRMX FXは送信と受信兼用の製品です。送信と受信の切り替えは、リンクボタンを使う方法とデスクトップアプリのスーパーノヴァを使う方法があります。
1 ボタンを使う方法
フロントパネルのリンクボタンを5回押してから、6回目を長押し(3秒間)することで、Lock(Yellow)とPower(Blue)のLEDが点滅を始め、受信レベルのインジケーターが現在のモードを示します。レベルインジケーターが赤の場合はTX(送信モード)を表し、黄色の場合は受信モードを示しています。この状態で、リンクボタンを押すごとに、送信(赤)受信(黄)にモードが切り替わります。いずれかのモードを選択してから、リンクボタンを長押しすると確定してモードが変わります。(何もせず放置すると、以前の状態に戻ります)
2 Super Novaソフトウェアを使用する方法
LumenRadio社のページからSuperNovaをダウンロードしてインストールしてください。
CRMX FXとPCまたはMACをイーサネットケーブルでつなぎます。またはスイッチングハブを介して接続 ( IP設定等は不要)
SuperNovaを起動すると、ネットワークに接続されたCRMX FXがアイコンで表示されます。アイコンをWクリックすると設定画面が開くので、FlexModeの欄をクリックし、TXとRXのモードを切り替えます。
iOS用のDMXアプリを使ってます。CRMX FXにBluetoothで接続したい
CRMX NovaFXなど、旧製品にはWIFI接続もBluetooth接続の機能もありません。そのため、モバイルデバイス用のDMXアプリをお使いの場合、DMXをCRMX Novaに送ることはできません。CRMX Nova FXは代わりにイーサネット接続が可能なため、デスクトップアプリを使用して、イーサネット接続によりArtnetやsACNのデータを受け取ることができます。
CRMX tool アプリにムーンライトが表示されない
CRMX ToolはBluetoothを使ってムーンライトにアクセスします。まずはアプリのBluetoothをオンにして試してください。
それでもムーンライトが表示されない場合、MoonLiteのBluetoothがオフになっている可能性もあります。
ムーンライトのBluetoothをオンにする手順は下記
1 ボタンを2回押します。(2回目は長押し)
2 2回目を長押し、STランプが点滅から点灯に変わったらボタンを離します。
Bluetoothは上記の操作でオンとオフを繰り返します。この操作でBluetoothがオンになれば、CRMX Toolアプリにムーンライトが表示されます。
CRMX tool アプリに表示されるムーンライトのバッテリー残量が実際と異なる
アプリのキャッシュデータが更新されず、実機の状態との差異が出ているため、このような現象が起こります。アプリを再起動して、ムーンライトに再接続して再度、確認をしてください。
スターダストのCRMX2プロトコルを受信したい
ムーンライトはTimoTwoモジュールを使った製品です。TimoTwo及びTimoモジュールはファームウェアをアップデートすることで、最新のCRMX製品との接続が可能です。
CRMXのスターダストは8ユニバースのDMXを伝送するCRMX2プロトコルを搭載しています。このプロトコルをムーンライトで受信するには、ver1.0.6.3以降のファームウェアが必要です。ムーンライトのver1.0.6.3の場合、スターダストからLinkをかけることで、自動的にプロトコルを認識して、スターダストが出力するプロトコルに対応して接続します。ムーンライトからの設定は不要です。
* ムーンライトからLinking keyを使用して接続する場合は、ver1.0.6.5(beta )以降のバージョンが必要です。
スターダストの電波をワイヤレスソリューションの製品で受信したい
スターダストはワイヤレスソリューション社の旧製品で利用されていたプロトコルを出力することができます。送信可能なプロトコルはG3またはG4sになります。
プロトコルの選択は設定メニューの中からModeを選び、通常はCRMXになっているモードをG3 またはG4に切り替えるだけです。G3またはG4sを選択する場合、送信可能なユニバースは4ユニバースになります。受信装置がこれらG3、G4sを受信する装置であればスターダストから送信されたデータを受信することができます。
Stardustを使い、RDMの送受信をするには?
スターダストのファームウェア1.1.0以降ではArtRDMが有効です。(ver1.2.4以降をお勧めします)受信するデバイス側はオーロラ、ルナまたはムーンライトが使えます。
RDM(リモートデバイスマネージメント)は基本的にはDMXインフラ上で、デバイスのステート情報をコントローラーに返したり、コントローラー側からデバイスへ設定変更を行なったり(パッチやパーソナリティー)を行うプロトコルです。
スターダストはDMXの接続を持たずイーサネットでコントローラーと接続するため、RDMを使用するにはプロトコルはArtnetを選択してください。アートネットはArtRDMというRDMパケットを通信する仕組みが組み込まれています。しかしsACNの場合、そうした機能がないため将来、RDM-Net(ネットワーク上でRDM通信を可能とするプロトコル)が普及するまでは、当分の間、Artnetの選択しかありません。
Artnetのアドレス設定がよくわかりません
Art-netは3つの値でユニバース番号を設定します。それはNet , Sub-net, Universと呼ばれます。スターダストで行うアートネットの設定は、IP設定とユニバース設定の2つです。( IP設定はIP設定のページをご覧ください )
ユニバース設定とは、アートネットで送信可能な32768本のDMXの1つのことを指します。1ユニバースは512chを一単位とするDMXケーブルの一本の単位で、つまりアートネットは32,768系統のDMXを送信できるわけです。
送信する照明コントローラーの設定にもよりますが、最大送信可能なユニバース数32,768のうち数ユニバースもしくは数十のユニバースをコントローラーが送信しているとして、それらはユニキャストに設定していなければ、全てスターダストに届きます。そのうちのどのユニバースを4〜8あるスターダストの出力で送信するかを設定するのが、スターダストのユニバース設定です。
トップメニューからOutputを選びます。出力するポートの選択になります。CRMX クラシックモードでは4つ、CRMX2モードでは8つのポートが選択できます。A~ Hまであります。クラシックモードの場合は選択できないポートはグレーアウトしています。
設定するポートを選びましたら、クリックし、受信するプロトコルを選びます。sACNかArtnetのどちらかです。Artnetを選択すると、ここでユニバース設定に入ります。
Net , Subnet , Universの3つの入力欄が表示されます。それぞれ入力できる数字は0から15です。それぞれの欄をクリックしてダイヤルを使い、任意の数値を入れてConfirmすると入力されます。
これら3つの数値は16進数です。Universが一番下位の数値で、0~15までのユニバースは上位の、NetとSub-netを0にして、Univers欄だけで設定します。15の次の番号、16ユニバースの設定をしたい場合は、Univers欄はゼロに変わり、SubNetが1になります。
17番のユニバースを使う場合は、Sub-netが1、Universが1という具合に順番にUnivers欄を15までアップし、Subnet 1 ,Univers15の次は、Subnet2, Univers0という具合にして連続するユニバース番号を表現します。
簡単な計算方法
10進数の通し番号でユニバース番号を特定したい場合、Sub-netの数字 x 16 とUnivers欄の数字を+すると、ユニバース番号が計算できます。例えば、Net=0 Subnet=2 Univers=3 の 0 .2 .3の場合、2×16 + 3 = 35ユニバースです。
もしNetの欄に数値を入れる場合、NetはSubnetとUniversを組み合わせて表現する値の最大値255の次の数字なので、1にすると256です。つまり、Netに値を入れた場合、それを整数にするには, 数値 x 256で計算します。
IPの設定が苦手で、どういう番号にしたら良いかわかりません(イーサネット編)
スターダストの入力はネットワークプロトコルオンリーです。DMXの入力はありません。また、PCのブラウザーからアクセスして設定画面を表示するにも、Bluetoothではなく、ネットワーク経由で行うため、IP設定は不可欠です。
スターダストには、イーサネット接続とWIFI接続の2つのネットワーク設定があります。デフォルトではイーサネット接続は、DHCP Onの設定、WIFIは無効の状態です。
1 イーサネットの接続をDHCPで行う場合(Network -> Ethernet の順でメニューを開く)
デフォルトのDHCPオンになった状態は、ご自宅やオフィスにルーター(インターネットに接続するための装置、WIFI通信提供も兼ねています)が存在していれば、そのネットワークに繋ぐと、自動的にIP番号が割り振られてIP番号を意識しなくとも、通信ができます。単にケーブルをルーターなどのLANポートに接続することで、自動でIPが割り振られ、それがスターダストの液晶画面でも確認できます。
ここで表示されたIP番号は、スターダストに割り振られた番号で、写真の例では192.168.11.92がスターダストの番号になります。この番号をPCのブラウザーや同じLANに繋がる携帯やタブレットのブラウザーに入力すると設定画面が開きます。
(下図の画面)
上図のように、ブラウザーで開いたスクリーンから、スターダストの設定やリンクなどが可能です。この状態で照明コンソールもまた同じネットワークに繋ぎ、DHCPでIP番号を自動で割り振ることで、sACNというプロトコルであれば、送信が可能です。(artnetプロトコルも出力は可能です。スターダストと照明コンソールのIP番号が同じグループ(サブネットマスク255.255.255.0の場合、4つあるIP番号の上3つが同じであれば、受信が可能です)
ただしノード製品などで、Artnetは特定のIP(2.x.x.x/8 または10.x.x.x/8 )でなければ受け付けないものなどもありますので、Artnetはアートネット用のIP番号を使用する方が良いと思います。
2 独自にIPを設定する場合
Artnetのように独自のIP番号を利用する場合や、現場などにルーターがなく、PCとスターダスト間だけでネットワークを作る必要がある場合は、スターダストにIP設定をしなければなりません。その場合、スターダストのメニューでDHCPをクリックし、DHCPをオフにします。IP設定の欄とサブネットマスクの欄をクリックし、自身でIP設定を行います。
IP番号とサブネットマスクは組み合わさり、ネットワーク番号と個々の装置の番号を表しています。先のDHCPの例で言えば、192.168.11までの3つの番号がネットワーク名を表す番号であることを、サブネットマスクの255の数値を使いその区切りを決めています。255.255.255.0の意味は、上位の3つの番号が参加するネットワーク名となる番号であることを決めており、最後の0で示す番号、つまりIP番号の最後の数値がスターダストに割り振る固有の番号という意味になります。
つまり、パソコンのIP番号もこのルールに従い、スターダストに次の番号、192.168.11.2というIPとサブネットマスク255.255.255.0を設定したならば、PCのイーサネット設定も、192.168.11の番号は同じ数字を入力し、最後の番号だけはスターダストと重複しない番号を入力します。と同時に、サブネットマスクは同じく255.255.255.0を入力します。
IP番号に設定してよい番号は、254~1までの番号です。0と255は予約された番号のため、使用しないようにします。
PCのIP設定はWindowsの場合、Windowsアイコンを右クリックして、ネットワーク設定を開き、ネットワークアダプターの設定からIPv4設定を開いて、変更を行います。このIP設定は、もしコンソールではなくノードなどイーサネットプロトコルの変換装置を利用している場合、そのノードも同様の設定が必要です
上記のような設定をした場合、パソコンのブラウザーからスターダストにアクセスするには、192.168.11.2という数字をブラウザーに入力すると設定画面が開きます。
3 アートネットを使う場合
アートネットを使う場合、厳密には使用できるIP番号は、2.x.x.x または10.x.x.xになります。これはアートネットの仕様書に記載されています。しかし、必ずしもこのIP番号を守らなくとも、アートネットのデータは、当然、PCやスターダストに到達します。例えば、先の説明にあった192.168.11.x /24 のような番号です。しかし、アートネットのデータは受信する装置に対して負荷の高いプロトコルのため、通常は2.x.x.xや10.x.x.xを使います。こうすることで、アートネットに関係のないデバイスにアートネットのデータが届かないようにすることができます。
2.x.x.xや10.x.x.xのIPを使う場合、この時のサブネットマスクは、255.0.0.0になります。上記でも説明した通り、サブネットマスクの255という数値はIP番号の4つの番号の区切りを示すもので、この場合、IP番号の先頭の数値である2または10がネットワーク名となり、このネットワークに対して、残りの数値がスターダストやPCの固有の番号となります。つまりアートネットを使用する場合、先頭の番号の2または10の数値及びサブネットマスクの255.0.0.0をスターダストとPC、照明コンソールで合致させる必要があります。
10と2のネットワークIDの違い
アートネットではデフォルトで、2.x.x.xの2のネットワークIDです。これはクラスAと言われるIP番号で、インターネットなどパブリックな番号では使用できない番号です。アートネットを扱うネットワークがクローズドなネットワークであれば、特に問題がありませんが、もしそのネットワークをインターネットなどのネットワークに繋ぐ恐れがある場合は、ルーターなどで自動的に破棄されるIP番号である10を使うのがより安全です。そのため、製品によっては10をデフォルトにしているものもあります。
受信機とのリンクの仕方がわかりません
Stardustと受信機との接続は、旧製品同様に送信機であるスターダストからリンクボタンを使ってリンクを行う方法が一般的です。また、新たにリンキングキーを使う方法が追加されていますが、ここでは一般的なリンク方法について説明します。
1 モードの設定
スターダストはマルチユニバースの送信が可能な装置で、またイーサネット系のプロトコルでDMXデータを受信して、送信するユニバースを選択する必要があるため、まずはプロトコルの設定を行います。ダイヤルを操作して設定をクリック
設定メニューの中からModeを選択してクリックするとCRMXのプロトコルリストが表示されます。CRMX2を選択すると8ユニバースの送信が可能です。(受信装置でサポートしている必要があります)CRMX Classicが旧製品との互換モードになります。このモードでは4ユニバースの送信に制限されます。またワイヤレスソリューションの装置との接続にはWDMXプロトコルの選択も可能です。(4ユニバースに制限)モードをダイヤルで選択し、クリックしたらコンフォームやEnterは不要です。ダイヤルを回してBackで元に戻ります。
2 ユニバース設定
トップ画面からOutputを選びクリック。(Ver 1.0.20以前はUnivers)、8出力のそれぞれに対しユニバース設定を行います。次の画面では、スターダストのアウトプットのリストが表示されます。CRMX2モードの場合は全てがアクティブになりますが、それ以外のモードを設定していた場合は、使用できない出力はグレーアウトしています。ハイライト表示のOutputを選択してクリックします。
アウトプットをクリックすると、eDMX(イーサネット系DMXプロトコル)のリストが表示されます。(現在はsACNまたはArtnetの選択)
使用するプロトコルを選ぶと、ユニバース設定が表示されますので、アートネットの場合Sub-net Univers等でユニバース番号を指定し、sACNの場合は直接ユニバース番号を指定します。ユニバース番号をダイヤルで選び、Confirmで確定してください
設定が完了すると、プロトコル欄にはユニバース番号が、またOutput欄にはプロトコル名が表示されます。
3 Linking
受信機とのリンクはLinkingメニューから行います。Linking メニューをクリックすると、利用可能なOutputのリストが表示されます。上記作業で設定を完了したOutputを選んでクリックします。
Linkを選んでクリックすると、受信機とのリンクが開始されます。(旧製品のグリーンボタンと同様)
ファームウェアのアップデート方法は?
スターダストのファームウェアアップデートは、2023年1月現在、USBキーを使って行います。(将来はBluetoothアプリやブラウザーから行えるように改良中)下記のサイトよりLatestバージョンをダウンロードします。
スターダストサポートページ (LumenRadio ダイレクトリンク)
ダウンロードしたデータを解凍し、.swuファイルをUSBメモリーにコピーします。USBキーを本体背面のUSBポートに挿し、トップメニューにあるSettingからSoftware Updateを選択します。
次のレベルで、Updateを選択、確認メッセージが表示されます。
アップデートは自動で行われ、完了するとリブートされて、アップデートされた状態で起動します。
使用するUSBキーによって認識しないケースがありますので、もしアップデートを選択しても、ファイルが見つからない等のメッセージが出た場合は、別のUSBキーを試してください。
電源ケーブルを抜いても電源がオフになりません
スターダストは内部にバッテリーが搭載されており、短時間の電源バックアップが行われます。装置の電源を落とすには、Power Offメニューから行います。(電源入力が有効である場合、Power Offメニューはグレーアウトしています)
Power Off メニューは電源入力が全てディスコネクトされた状態で初めてアクティブになります。スターダストには3種類の電源入力があります。(イーサネットケーブルで電源供給されるPoE、DC電源の入力、パワーコンのAC入力)
これら3つの外部電源が抜けて初めて電源パワーオフメニューが有効になります。
メニューを選択すると、確認メッセージが表示されますので、Confirmを選択して電源がオフになります。
WIFIの設定と使い方がわかりません
スターダストには5GHz帯のWIFIモジュールが搭載されています。Wifiモジュールメーカーで技術適合認証を取得しており、利用が可能です。
スターダストのWIFIには2つのモードがあり、クライアントモードを選ぶ場合は、既存のWIFIインフラ(ユーザーが利用しているWIFIルーター)に接続して使用できます。また、AP(アクセスポイントモード)を使用する場合は、スターダスト自体が、WIFIの電波を提供し、PCやタブレットにWIFI接続を提供します。
1 クライアントモード
トップメニューのネットワークメニューをクリックします。WIFIメニューを選択し、リストの中からクライアントモードを選びます。
既存のネットワークインフラにあるWIFIルーターから、SSID、パスワード情報を調べ、それを入力します。全ての情報の入力が完了すると、スターダストは既存のWIFIネットワークに自動的に接続します。
2 APモード
APモードを選択すると、スターダスト自身でWIFI電波を発信します。クライアントモード同様に、SSIDとPWを設定すると、PCやタブレットには設定したSSIDが検出されます。SSIDを選択し、設定したPWを入力すると、スターダストのWIFIネットワークにアクセスができます。
スターダストの電気的仕様について教えてください
スターダストの消費電力は15Wです。電源電圧はAC 100v~240v DC 10v~20v PoE+による電源供給も可能
AC入力のコネクターはノイトリックのPower -con Top、DCは5.5/2.5mmのネジロック可能なオスコネクターが使用できます。
旧製品との互換性について知りたい
スターダストは送信専用の製品です。そしてDMXをワイヤレス送信するためのモードは下記の複数プロトコルがサポートされています。
- CRMX2
- CRMX
- W-DMXG3
- W-DMXG4s
このうち、CRMX2モードのみが8ユニバースのDMXを送信できます。それ以外のモードでは4ユニバースの伝送になります。
LumenRadio社の旧製品 ( CRMX FX & RX, CRMX Outdoor Flex, Outdoor RX)との接続には、CRMXモードを使います。このモードは旧製品と同じプロトコルを使用するため、互換性の問題はありません。またワイヤレスソリューション製品との接続には、W-DMXG3またはG4sを利用することで接続することが可能です。
標準のアンテナは別のタイプに交換できますか?またアンテナの延長は可能ですか?
免許不要の無線帯域で、無線装置を使用する場合、各国の法律で定められる無線装置のための認証を受けなければなりません。日本では総務省管轄の技術適合認証を受けた装置の使用が認められます。各種の無線装置(または無線モジュールなど)はアンテナを含めて認証を受けており、これら製品のアンテナを交換することは、改造にあたり、使用するアンテナを含めて、再度、認証を受ける必要があります。よって、スターダストのような送信機のアンテナを変更することはできません。ただし標準のアンテナをケーブルを使用して延長することは、改造には当たらないため、認められます。
StardustをSuperNovaで表示できますか?
スターダストにはイーサネットポートがありますが、イーサネットまたはWIFIで既存のネットワークに繋いで、デスクトップアプリのSuperNovaから表示することはできません。SuperNovaは旧製品向けのソフトウェアで、Stardustに対応する予定はなく、これまでSuperNovaで提供していた機能などは、CRMX Tool Boxアプリや、スターダストのwebポータル画面で提供していく予定です。
オーロラの送信と受信を切り替えたい
オーロラの設定はLCDスクリーンを使用する方法とBluetoothアプリを利用する方法があります。
1 Bluetoothアプリを使用する場合
下記からCRMXtoolをダウンロードし、モバイルデバイスにインストールします。
Bluetoothをオンにしてアプリを開き、Connectを選択するとオーロラがリストの中に表示されます
オーロラを選択し、Connect deviceを選択すると、オーロラの設定画面に入れます。
デバイスセッティングを選び、RXまたはTXを選択して、受信と送信のモードを切り替えます。
2 LCDスクリーンのメニューを使う
トップのステイタス表示からダイヤルをクリックすると、トップメニューに表示が変わります。(ステイタス表示にする場合は、ダイヤル長押し)トップメニューの中からSettingを選択すると、モードメニューが表示されます。CRMXモードの欄を選択してクリックし、RX/TXを切り替えます。RX(受信)モードの場合、送信機からリンクが行われるとプロトコル(モード)は自動的に設定されます。受信機側での設定はありません。TXを選ぶ場合、送信プロトコルを選択できます。CRMX(旧製品と互換)とW-DMX製品用のG3 またはG4sのプロトコルが選択できます。
オーロラのWIFIの使い方を知りたい
スターダストと異なり、オーロラのWIFI機能はアクセスポイントモードのみになります。スターダストのような設定操作やブラウザーを使ったモニタリングはできません。この装置のWIFIの用途はsACNやArtnetを使い、DMXデータをWIFI経由で受け取ることにあります。
CRMX toolアプリでオーロラにアクセスすると、Wifi設定が行えます。
Auroraを選択し、Connect deviceすることで、オーロラの設定画面に入ります。
Wifi settingを開き、SSIDの設定、パスワードを設定します。また、使用するプロトコルの選択とユニバースの設定があります。
使用するアプリに合わせて、プロトコルを選択し、これら設定を完了するとアプリからDMXデータをWIFI経由でオーロラに送信できます。ただしDMXのWIFI送信には遅れが発生し、決してリアルタイム制御に使える方法ではありません。固定カラーの変更やデバイステストなどの用途にのみ、ご利用いただけます。
WIFI設定を完了し、タブレットや携帯でWIFIをサーチすると、オーロラのネットワークが表示されます。(自分で設定したSSID)このネットワークに接続することで、オーロラとモバイルデバイスはWIFIで接続されます。
使用するアプリを使い、DMXを送信してください。
オーロラのメニュー表示からステータス画面に戻したい。
オーロラを起動するとDMXの状態やTXまたはRXのモード表示になりますが、ダイヤルをクリックすることで、設定などのメニューに入ります。この設定画面から初期のステータス表示に戻したい時は、ダイヤルを長押しすると、初期の状態表示に戻ります。
オーロラのファームウェアをアップデートするには?
オーロラのファームウェア更新はCRMX Toolアプリから行います。App StoreまたはGoogle PlayでCRMX ToolBoxを検索し、インストールします。アプリを起動したら、Bluetoothを介してオーロラと接続を行います。トップメニューでConnect を選択して、リストにオーロラが表示されたら選択し、Connect deviceを行います。
接続が完了すると下記の画面が表示され、更新ファームウェアがある場合は、Update Firmwareボタンがアクティブになります。このボタンを押してデバイスの更新を行ってください。
オーロラと旧製品は接続できますか?
オーロラはDMXの1ユニバース(512ch)をワイヤレスで送信または受信することが可能です。DMXでワイヤレスを送信する際、使用する無線のプロトコルは旧製品と同じCRMXモードであり、旧製品との接続は、全く問題ありません。
またオーロラを受信機として使用する場合、送信機からリンクされる時、自動的にモードを認識して接続されるため、旧製品からの電波を受ける場合にも問題はありません。
オーロラを旧製品向けのソフトウェアSuperNovaで表示できますか?
オーロラにはイーサネット接続がなく、送信機としてデスクトップアプリのSuperNovaと接続することはできません。受信機として、旧CRMX製品のCRMX FX等からリンクされたとき、SuperNovaのディスカバリーで表示することはできます。
この場合、CRMXの電波を受信した装置としてRDMを使って、情報をSuperNovaに返しているだけで、旧製品のような装置の設定変更などを、SuperNovaの画面から行うことはできません。
スターダストとLinkしたら文字が赤になります。エラーですか?
オーロラはスターダストとリンクした時、ユニバースカラーを文字の色で表示します。スターダストのOutput1はユニバースカラーが赤のため、オーロラはリンクした時、その色でテキストカラーを変更します。
- Output 1 (A) : 赤
- Output 2 (B) : オレンジ
- Output 3 (C) : グリーン
- Output 4 (D) : ブルーグリーン
- Output 5 (E) : ブルー
- Output 6 (F) : パープル
- Output 7 (G) : グレー
- Output 8 (H) : イエロー
Lunaの送信と受信を切り替える方法を知りたい
Lunaのフェイスパネルには、旧製品と同様のリンクボタンがあります。旧製品同様に、このボタンを5回押してから、3秒間長押しすると、RFLinkランプの点灯パターンが変わり、送信と受信のモードを切り替えることが可能な状態になります。スロー点滅が送信モード、早い点滅が受信モードです。
リンクボタンを押すごとに、この点滅パターンが変化するので、設定したいモードの点滅パターンを選んでから、リンクボタンを長押しするとモードが確定します。この切り替え方法は慣れると簡単ですが、わかりにくい場合は、BluetoothアプリのCRMX tool Boxを携帯等にインストールし、アプリからLunaにアクセスすることで、簡単にモードを切り替えることができます。
LunaにはLCDスクリーンがありませんが、LEDランプの表示で装置の状態を判断できますか?
Lunaのフロントパネルにはスクリーンやダイヤルなどはなく、旧製品と同じリンクボタンとLEDランプの表示だけです。そのため、設定変更などはアプリを使うのが便利ですが、旧製品と同様に、装置の状態をLEDランプの色や点滅で判断できます。
Lunaが受信モードにあり、送信機とリンクしている時は、右にある受信レベルインジケーターが受信状況をLED表示で示します。リンクされていない状態では、PowerランプのBlue LEDのみが点灯し、モードランプはBlueで時々点滅し、Bluetoothの状態を示します。
- Bluetooth機器と接続している状態: 数秒おきに2回点滅
- Bluetooth機能がオン: 数秒おきに1回点滅
- Bluetoohtがオフ: 点滅しない
Lunaが送信機とリンクした場合、Mode ランプは送信機が送ってくる電波の種類を色をつかって表示します。
(この状態でも、Bluetoothの状態を示す点滅は行われます)
- White : CRMXモード
- Green : W-DMX G3
- RED : W-DMX G4
- Violet: W-DMX G4s
- Amber : W-DMX G5
RF LInkランプは受信モード時、リンクしてなければ消灯していますが、送信機からリンクが行われると点滅し、リンクが完了すると点灯状態になります。
LunaはSuperNovaソフトウェアと互換がありますか?
Luna, Aurora, Stardsutの新製品は旧製品用のデスクトップアプリSuperNovaとは互換性がありません。Lunaはイーサネット接続がないため、デスクトップアプリと接続することはできません。また受信機として旧製品とLinkしていた場合、SuperNovaのディスカバリーで画面に表示はできますが、これはRDMを使って受信レベルや名称を表示しているだけで、設定などを行うことはできません。
Lunaは旧製品との混在で使用することはできますか?
Lunaは送信と受信のどちらかのモードにして使用することができます。送信機として使用し、旧製品のCRMX FX等を受信機として使用することもできますが、デスクトップアプリSuperNovaには対応しないため、SuperNovaからの管理ができません。またイーサネットポートがないため、旧製品のようなイーサネット系のプロトコルを受けて、任意のユニバースをワイヤレスで送るということができません。入力はあくまでDMXのみになります。(DMX512A XLR5pinコネクター)
Lunaを受信機として旧製品とリンクする場合、特に問題はありません。LunaはRDM情報を送信機へ返すことができるため、SuperNovaはディスカバリーでLunaを発見し、受信レベルとともに、画面に表示することもできます。ただし、設定変更などを行う場合は、CRMX ToolBox等を使う必要があり、旧製品と同じようにSuperNovaからアクセスすることができません。
CRMX Outdoor製品の特徴を教えてください
CRMX Outdoorは外側に頑丈な金属製のシャーシがあり、シャーシ内部にUVプロテクトのプラスチックケース、その中に無線ユニットがあります。
ケーブルは製品下部のケーブル穴から内部へゴムブッシングを通して接続され、製品本体はIP67の防滴仕様になっています。そのため屋外への直接設置が可能です。
FXとRXという2種類があり、FXはフレックスの意味で、送信機、受信機、中継機の3つのモードをフロントパネルにある押しボタンで切り替える仕様です。RXは受信機専用でこのような設定はありません。
送信機はDMXでの入力とイーサネット経由のsACN, Artnetによる入力が可能です。またイーサネット接続による専用ソフトウェアからの設定やモニタリングをサポートします。FX,RXともにRDMをサポートします。
屋外用のワイヤレスDMX製品の選択肢について教えてください
屋外で使用できるCRMX製品(ワイヤレスDMX)として、当社では技術適合認証の完了製品として、10年以上にわたりCRMX Outdoor を提供してまいりました。
この製品は屋外に直接設置できるIP67の防滴型ケースを採用した製品として、大変ご好評をいただいてまいりましたが、2023年現在、すでに製品を構成するパーツが古くなり、提供可能な供給業者が少なくなったこともあり、製造コストが上昇した結果、本体価格の著しい上昇に加え、メーカーも通常在庫をしておらず、ほぼ受注生産の体制になっています。
そのため現在、製品自体は、まだ製造しておりますが、プロジェクトの進捗に合わせての速やかな製品提供が困難であり、屋外向けCRMXをご入用の場合は、新製品であるガリレオに切り替えをお願いしております。
ガリレオ製品はCRMX Outdoorと異なり、イーサネット等での入力がなく、通常のDMXを入力して使用する製品になります。
また屋外用とは言え、屋外に直接設置が不可能で、国内で調達可能な防滴ケースに収めて使う製品となります。また電源は12~24vのDC電源駆動のため、ケース内にスイッチング電源を設置する必要があります。加えてケースに収めて屋外に設置する際にはアンテナをケース外に延長する必要があり、アンテナの固定方法などについても留意する必要があるなど、設置工事に手間がかかる製品です。
当社ではこの製品の通信テスト用デモ機材を、ご希望の方には無償でお貸出しをしておりますが、実際の通信テストや製品の設置工事についてはお手伝いができません。
ガリレオ本体はDINレールに設置することが可能で、取り付け方法は簡単ですが、屋外用ケースの選定やスイッチング電源の選定、アンテナ本体の固定方法などは、照明器具の選定やシステムの設計をされるインテグレーター、インストーラーの方々ご自身で設計施工をお願いしております。
ガリレオは送信専用機と受信専用機の2種類で提供されております。そのためリンクの方法も送信機のボタンを押すだけであり、特別な設定などはありません。そのため当社から現場に赴いて使い方をレクチャーするタイプの製品でもありません。本体にはLEDの受信レベルインジケーターと押しボタンがあるだけで、設定自体がほとんど不要な製品のため、ユーザーの方々で、マニュアルなどを参照いただくことですぐにお使いいただける製品です。
ガリレオの消費電力を知りたいです。バッテリーでも動きますか?
ガリレオはDC12v~24vの範囲の電圧入力で動作します。最大消費電力は2.5wです。もちろん仕様の範囲の電圧であれば、バッテリーで動作させることも可能です。(あくまで通信テストなどの目的)
ガリレオは設備施工向けの製品であり、固定設備の施工に関するノウハウをお持ちの方々向けの製品です。エンターテイメント用途やまた、撮影産業で利用できる製品とは異なります。屋内向けのエンターテイメント分野の方々にはオーロラやルナなどの製品をお勧めします。ガリレオをご利用になる場合は、必ず当社までご連絡いただき、あらかじめご相談の上、ご利用ください
ガリレオはリピーター(中継機)として使えますか?
リピーター機能は受信機に対するオプションになります。後からライセンスキーを購入することで、そのライセンスコードにより受信機をアップグレードし、中継機機能を持たせることができます。
ライセンスコードによるアップグレードはアプリを使います。ガリレオはBluetoothの接続が可能で、モバイルデバイスにインストールしたアプリから接続を行い、中継機能を後から追加することで、受信機はアプリを使ってモード切り替えができるようになります。
ガリレオはどういう用途の製品ですか?
ガリレオはDINレール設置型の固定設備向けワイヤレスDMX製品です。屋外、屋内ともに使用が可能ですが、防滴ではないため、屋外に設置する際は防滴ケースに収納しての設置が必要です。また電源もDC電源(12v~24v)のスイッチング電源を用意する必要があります。加えてアンテナはケース外に延長する必要もあるため、製品と合わせて延長ケーブル、屋外用のアンテナ、変換コネクターなどを購入する必要があります。(設置方法)
この製品の対象者は、建築照明などの固定設備施工を行うシステムインテグレーターさまや照明メーカーさまなど、無線装置や制御製品の設置施工の専門家の方々です。製品を単に購入するだけでは使用できませんので、使用方法、設置環境を鑑みて、あらかじめ通信テストを実施の上、選定をお願いします。
エアーグローはどんなことに使うワイヤレス製品ですか?
エアーグローは個々のエアーグローが照明シーンやタイミング、センサーからのトリガー情報をワイヤレス通信で共有、同期し、特別なコントローラーなしに、ワイヤレス装置だけで、照明の自動制御(時間による点灯、センサーによる点灯など)を行います。
エアーグローが照明器具に出力する信号はDALIになります。よって照明機材はDALIをサポートする必要がありますが、屋外の制御線の敷設なしに、照明器具同士がワイヤレスメッシュでつながり、プログラムされた点灯タイミングで自動運転する仕組みは、工事の手間、コストを削減し、自動運転を導入できるというメリットがあります。
プログラムはフリーのエアーグローアプリで行い、操作方法は至って簡単で、誰もが持つ携帯等のアプリからプログラム、試運転ができるという点も秀逸です。
エアーグローを使ってできる照明効果には、どんなものがありますか?
エアーグローの目的は、屋外の照明器具に制御を行うことで、不要な時間帯のエナジーセービングに貢献することにあります。動的なエフェクトはできませんが、6chまでのDALI照明器具を制御できます。(DT6, CW, WW, RGB AW )
最大8シーンの照明をプログラムでき、エアーグローを16のグループに分割できます。1つのエアーグローは複数のグループに所属できるため、あるシーンではすべてのエアーグローが50%ホワイトの点灯になるものの、一部のエアーグローは、センサー入力のトリガーシーンで100%点灯というような異なるシーンに組み込むことができます。
エアーグローの照明シーンはフェードイン、フェードアウトの時間が設定でき、すべてのエアーグローで一斉に同期して同じフェードタイムで点灯したり、瞬時に点灯することができます。またセンサートリガーのシーンでは、センサー入力がなくなっても点灯をつづけるホールド時間の設定もできます。
その意味でエアーグローの照明効果は徐々の点灯や消灯を行うフェードインアウトのタイム設定と、あらかじめ設定する8シーン(色や明るさを設定)からなるシンプルな照明効果になります。
エアーグローの形状は、あの円盤みたいな形だけですか?
エアーグローはZhaga Book 18というケースを採用しています。これはヨーロッパの街路灯向けに使用するセンサー用デバイスのソケットとして標準化されたもので、特にDALIアライアンスが認証するD4iにおいて、Zhagaコンソーシアムとともにセンサー、通信ノード、および照明器具とのプラグ&プレイを目的に標準化されています。
エアーグローはこの標準のソケットを採用したAirglow Zhaga Book 18を1つの製品として販売するほか、開発者が自由な形状で照明器具に組み込めるよう、エアーグローの開発キットを販売しています。
この開発キットでは、エアーグロー製品のほかテスト用ボード、OEMモジュールが提供され、これらを使って開発された照明器具は、既存のエアーグローと互換します。利用するアプリも同じものが利用でき、エアーグローのすべての機能を照明器具にうめこむことができます。これにより、センサーによる同期や自動制御の開発ををゼロから行うことなく、LumenRadioの信頼あるワイヤレス照明制御の仕組みを照明器具に埋め込み、新しい照明器具の開発が実現します。