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Modulo Player first setup

初期設定について

Modulo Playerの本体はIP設定を除いて、ほとんどの設定をリモートソフトから遠隔で行います。またリモートソフトウェアのインストーラーはハードウェアを購入した際、Dドライブに保存されてあるModulo Player Remoteのインストーラーを利用し、任意のPCにインストールします。リモートPCへのソフトウェアインストールが完了したら、Modulo Player本体とリモートPC間をネットワーク接続により接続します。

ここではリモートソフトウェアをインストールしたPC とModulo Player間の接続方法とリモートソフトウェアから行うModulo Playerの初期設定について解説します。

 

Modulo PlayerとリモートPCはスイッチングHub等を介してネットワークケーブルで接続します。Modulo PlayerPro及びUltraはネットワークポートが2つあるため、どちらか一方を選択して接続します。Modulo Player本体とリモートPCのどちらも、IPの設定が必要です。

Modulo Player本体のWindowsデスクトップにおいて、Windowsのスタートアイコンで右クリックすると表示されるメニュー内にNetworkConnectionsがあります。これを選択するとネットワークポートのアイコンが表示されます。どちらか接続されているポートを選択し右クリック>プロパティーを開くとネットワーク設定が開きます。IPv4設定を選んで、プロパティーを開くとIP番号の設定に入ります。

Modulo Player のネットワーク設定

リモートPC  Windows 11のネットワーク設定

ネットワーク上にルーターなどDHCPサーバーが存在する場合は、DHCPをオンにして、IPの自動割り当てを選択できます。ルーターなどのDHCPサーバーを使わず、リモートPCとModulo Playerだけの接続になる場合は、サブネットマスクを255.255.255.0に指定し、IP アドレスの先頭3つの番号を同じ番号にします。

例:192.168.11.x.      Modulo 本体とリモートPC共にサブネットマスクが255.255.255.0の場合、192.168.11までが同じ番号となり、最後の番号はリモートPCとMOdulo Player本体とで異なる番号を設定します。利用できる番号は1〜254の範囲の任意の数字です。

Modulo Player remoteを起動すると、ネットワーク設定が正しく行われていれば、画面には上記のように操作メニューのボタンと、左端にネットワーク上にあるModulo PlayerがそのIP番号とともに表示されます。Modulo Playerが表示されない場合、リモートソフトにあるセキュリティーソフトを一時的に停止したり、Windowsのファイヤーウォールをオフにして試してください。

複数のModulo Playerが同一ネットワークに存在している場合は、左端のリストに複数のModulo Playerが表示されます。IP番号などから制御対象のプレイヤーを判別してください。またModulo Player本体の情報はIP番号以外にソフトウェアバージョンも含まれています。画面右下にあるリモートのバージョンと本体のバージョンは同じものであることを確認してください。

 

Modulo Playerの初期設定

リモートソフトのトップスクリーンではModulo Playerを遠隔制御するボタンが並び、グリーンのStart Modulo PlayerをクリックすることでModulo Playerをフルスクリーンにし、プログラムを開始できますが、その操作の前に事前設定が必要になります。事前に行う設定は、Settingボタンをクリックして行います。

Hardware

Setting を開くと上部にタブが表示され、タブを切り替えることで、項目ごとの設定にアクセスできます。Hardwareの項目はModulo Player本体ハードウェアの現在の状態を表示します。ストレージの占有状況、CPUの稼働状況など、ハードウェアにかかる負荷などを確認することで、トラブルの回避や判断に役立てることができます。

Deltacast

このタブでは本体にインストールされたキャプチャーカードの状態が表示されます。Modulo Playerではライブビデオキャプチャーにデルタキャストのカードが採用されており、インストールされたカードの種類を確認したり、カードの状態を確認するためのタブになります。ここからそれぞれのカードのファームウェアアップデートなどが可能です

 

License

ライセンスタブはModulo Player本体にインストールされたModulo Playerソフトウェアライセンスについての表示になります。ソフトウェアライセンスのグレードについて確認ができます。

IP

IP設定はModulo Player ProやUltraのように2つのネットワークポートを持つ製品において、DMXなど負荷の高い照明制御プロトコルを利用する場合に、その出力ポートとしてDMX デバイス、LEDマッピングの欄で一覧からポートを指定するなどの用途に利用されます。また2つのイーサネットポートに割り当てたIP番号を、Modifyボタンから任意の番号に変更することなどが可能です。

 

注意:リモートとの接続に使われるデフォルトIPは変更すると、リモートからModuloPlayer本体が見えなくなるなどの問題があるため、ここでのIP変更はお勧めしません。あくまで事前に本体で設定を行ってください。また、2つ目のポートはネットワークに接続されて有効になるまでプルダウンメニューには表示されません。2つのポートそれぞれがネットワークにつながりアクセス可能な状態で選択や変更などが可能です。

 

先にデフォルトIpでリモートPCとの接続が確立した状態で、2つ目のポートをネットワークに繋いでもリモートソフトでは認識されないため、Modulo Player本体を再起動して2つ目のポートがリストに表示されるのを確認して操作してください。

 

General

このタブではプロジェクトで使用するデータ保存フォルダーの指定等、Modulo Playerの基本設定を行います。

Project Folder :

ショーデーターやメディアなどを格納するフォルダーを指定します。通常、Dドライブがデータ格納の基本ドライブになっており、フォルダー指定欄の右にあるアイコンをクリックすることで表示されるウインドウ内、+フォルダーボタンを使い、任意のフォルダーを作成し、それを指定することでプロジェクトデータを1つのフォルダーでまとめることが可能となり、バックアップやデータの移動の際には、非常に取り扱いが簡単になります。プロジェクトごとに、Dドライブに任意のフォルダーを作成してそれを指定してプロジェクトを開始してください。

* Modulo PlayerはDドライブのディスクをRaid構成にし、高速に読み出しができるようにしてあります。モデルによってそのストレージサイズ、Raidシステムに違いがありますが、データ保存先は必ずDドライブを指定し、Dドライブ上にプロジェクトごと、フォルダーを分けてデータを保存してください。

Display Mode:

通常はFull Screenを使用します。Second ScreenモードはModulo Player上で同時にリモートを使う際やオフライン用のドングルを使用するケースなどで利用します。Windowモードはフルスクリーンの画面をフロートさせて、Windowsデスクトップにアクセスしたい場合。トラブルシューティングなどのケースやデバイスのセットアップなどWindowsデスクトップへのアクセスが同時に必要なケースで利用します。

Antialiasing:

アンチエイリアシングのレベルを変更します。

Log Level:

これは通常は Noneです。メーカーのエンジニアによる指示がない限り変更の必要はありません

Auto Start :

これをオンにするとModulo Player本体は起動すると自動でフルスクリーンになります

Start up delay :

オートスタートがオンの場合、起動してからこの時間が経過すると起動します

 

AMD Firepro S400 について

S400はAMD社のグラフィックカードのための同期を実現するためのオプションカードです。このカードはAMD社の旧製品むけのGen Lock フレームロックを実現するためのカードであり、現在のグラフィックカードには対応していません。また現在のグラフィックカード向け同期用オプションカードはAMD社からリリースされておらず、現在のModulo Playerでは、S400のオプションに相当する機能はなく、S400の設定に触れる必要はありません。

Mode 10bit : 

HDRコンテンツ等 10bit色深度が必要な場合にOnにします

MultiUser mode:

マルチユーザーモードがオンの場合、複数のユーザーが本体にアクセスできます

Mouse visible:

これをオンにすると画面にマウスカーソルが見えます。

 

Audio

オーディオレンダラー

オーディオレンダリングエンジンはデフォルトでは、WindowsのMME になります。44.1kHzまたは48KHzのステレオオーディオファイルに対応します。(サウンドカードによっては、7.1chまで対応)ASIOに対応したオーディオカードを利用する場合は、レンダリングエンジンにASIOを選択することもできます。

サンプリングレート:

使用するファイルのサンプリングレートに合わせて、任意のサンプリングレートを選択します

サウンドカード :       

USB接続またはPCIeカードのサウンドカードを使用できます。ハードウェアで認識されたそれらサウンカードをプルダウンメニューで選択して使用します。(バーチャルサウンドカードは使用しないでください)

USBのサウンドカードはUSB2.0ポートに接続します。Modulo Playerが起動する前にサウンドカードは常に電源をオンにして、Moduloのハードウェアで認識された状態にします。もし誤ってケーブル等が抜けた場合は、再起動をお勧めします。

Latency:

この設定はデフォルトでMaxです。この設定以外にする必要はありません。MAXの設定で十分に遅延を最小化できます。

 

 

GPU

GPUタブではAMDグラフィックカードの設定をリモートで制御します。これは通常、WindowsのデスクトップからAMDのソフトウェアを起動して行う画面の設定です。例えば画面解像度の変更や複数画面を使ったワイドスクリーンの設定など、こうしたGPUの設定をModuloPlayerのハードウェアに触れることなく、リモートソフトを介して設定を行います

 

EDID

GPUタブはEDIDとEyefinityの2つのタブで構成されます。EDIDタブでは出力するポートのEDIDを任意の解像度やリフレッシュレートでロックすることができます。(またはForce edidを解除してオートに切り替え)

Force EDIDを行うには最初に設定するポートを上部のリストから選択します。上部に出力ポートのアイコンが表示されない場合はハードウェアをリスタートするなどしてください。選択したポートはグレーで表示され選択されたことを示します。次にModeの中から適切なModeを選択します。

Single LInk

1920×1200 60fpsまでの解像度を設定する場合はシングルリンクを選択します。

Dual Link

1920×1200 60fps以上で4K以下の解像度設定の場合はDual Linkを選択

4k50-60

4K解像度の出力をする場合は、モードを4kにします。4Kマルチ出力のモデルの場合は複数の出力ポートに4K設定が可能ですが、それ以外のモデルの場合、出力ポートの1つだけ4K出力に設定が可能です。1つのポートを4K出力に設定した場合、それ以外のポートの出力は自動的に無効となります。

EDID選択

モードを選択したらリストにある解像度から任意の解像度を選び、Mode設定欄の下にあるForce EDIDをクリックすることで、上部の出力アイコンにはグリーンの文字でForced EDIDという文字が表示されます。

EDIDの解除

Forced EDIDを解除してEDIDをオートにする場合、設定するポートを選んでDisable Force EDIDをクリックします。

 

  •  EDIDは全ての出力で同じ解像度、リフレッシュレートである必要があります。単一のグラフィックカードで物理出力をバラバラの解像度で設定はできません。そのため4K解像度を欄で場合は、マルチ出力のモデルの場合は許可された数の出力で同じ4K設定が可能で、余った出力は自動的に無効になります。1080Pの場合であれば4または6出力の全てで同じ1080Pの設定が可能です。1つだけ720Pのような異なる解像度に設定はできません

 

 

Eyefinity

EDIDタブからEyefinityに切り替えると、複数の映像出力を使って横長のワイドスクリーンのような単一の巨大なスクリーンに解像度を構成する機能です。先のEDIDタブで個々のスクリーンの解像度を固定したら、Eyefiniyを使い、それらスクリーンを横または縦に任意の数で配置することができます。

この機能により個々の出力解像度はHDサイズでも、例えば4つを組み合わせて4Kの単一スクリーンを生み出したり、横長の11520pixスクリーンを作ることが可能となります。

 

 

 

Create Eyefinityをクリックして設定に入ります。すでにEDID設定の終わったスクリーンがアイコンで表示されるので、それらを選択します。cols(横)、rows(縦)に数値を入れるまたはそれぞれの欄でドラッグすることで数値を変更すると、それに合わせてプレビューが変化します。Okをクリックすると実行されます。