Pharosデザイナー専用のイーサネットノード
Pharosシステムに専用設計された特別なノード
EDN は、Pharos Designer コントローラーに物理 DMX ポートを追加する専用設計されたネットワーキング ノードであり、Pharos Designer 全製品とネイティブに統合されます。 コントローラーからDMXの物理出力まで全てをPharos システムで統一できる安心感があります。特に大量のDMX出力を必要とするVLCコントローラーなどに活用すると便利な製品です。
DMX 伝送プロトコルはプロプライエタリープロトコルであり、汎用のsACN等のプロトコルは使用しません。最大200台のEDNをネットワークに追加し、1つまたは複数のコントローラーに統合することができます。EDNをネットワークに追加すると、デザイナー2ソフトウェアが検出し、パッチ画面には新たにEDN用のパッチ機能が追加されます。
EDNの特徴
VLCを利用するような、大量のDMXユニバースを必要とする演出において、EDNは非常にポート単価のコストパフォーマンスが高い製品になります。1台で10または20ポートを出力可能で、それらは最大8台までディジーチェーンが可能です。また設定は物理ダイヤルを使って行うアドレス設定のみで、デザイナーからネットワークを介してアクセスし、それぞれのポートに必要な数だけパッチが行えます。これら特徴は出力ポートのターミナル接続端子といった点でも設備施工に最適な特徴になります
アイソレーション
EDN は最大 20 個の DMX512 出力ポートを提供します。 各ポートはそれぞれ独立して、最大 2kV のガルバニックアイソレーションが施されており、制御回路と EDN の各ポートが対置電位上昇やグランド ループを含む多数のDMX通信ラインにおける障害から確実に保護されます。
プロテクション
EDN の DMX ポートは「自己修復」機能を備えており、誤ったセットアップや、短絡、電力誘導、AC 電源障害などのサージ電圧から機器をさらに保護します。 エナジーサージが発生した場合、それらはEDN によって抑制され、他のコンポーネントへの流入が防止されます。 外部障害が解消されると、ポートは「自己修復」し、DMX 出力を自動的に復元します。
インテグレーション
Pharos テクノロジーに基づいてゼロから構築された EDN は、Designer 2 ソフトウェアを含むすべてのデザイナーコントローラー製品群とネイティブに接続、統合されます。 Designer プロジェクトへの接続は、EDN が Designer コントローラーと同じネットワーク上にあることを確認するだけです。 Designer ソフトウェアは、ネットワーク上のEDNをすべて検出し、最小限の労力でイーサネット ネットワーク照明ソリューションは、完全に制御できるようになります。
拡張性
EDNは他のリモートデバイス同様、デザイナーシリーズのハードウェアに対して、物理出力のための追加ハードウェアとして機能します。最大 200 台の EDN ユニットを、同じネットワーク上の 1 つ以上の Pharos Designer コントローラと組み合わせて、最適なシステムが構築できます。 個々のEDNは、便利なホイールを使用して簡単にアドレス指定でき、コントローラーが 複数であっても、Designer 2 ソフトウェアを使用してすべて簡単にプログラム可能です。
ネットワーク
EDNはラックマウントタイプのユニットで、背面のポートからユーロブロックのターミナル端子で10または20のDMX出力ポートを提供します。ユニットは2つのイーサネットポートを持ち、最大8台までディジーチェーン接続ができるため、ネットワークスイッチのポートを節約するとともに、ケーブル接続が簡単な施工方法を提供します。
RDMサポート
EDNはイーサネット通信に汎用のDMX伝送用プロトコルを使用しません。専用にデザインされた通信プロトコルを使用します。しかしRDMの通信はサポートされています。( V2.8 以降)
DMX512 出力のいずれかに接続された器具が、リモート デバイスマネージメントプロトコル (ANSI E1.20) をサポートしていれば、イーサネット ネットワーク経由でそれぞれ割り当てられたコントローラーと通信が可能です。
SDI
EDNのDMX出力ポートそれぞれに、SDIアクセサリーを接続することでSDI出力が可能になります。SDI は同期 (SPI) と非同期の両方のシリアル ライティング データをサポートしています。
SDIアクセサリー
SDI は、Designer EDN リモート デバイスを介して Pharos Designer コントローラと統合され、SPI 対応の器具やアドレス指定可能な LED テープで一般的に使用されるその他のさまざまなプロトコル、および LED ドライバ IC (集積回路) への直接接続を使用する製品を制御します。
SDI は、Designer 2 ソフトウェアから直接設定される多くの同期および非同期プロトコル (EDN ごとに 1 つのプロトコル) をサポートします。各 EDN 20 は 20 個の個別の SDI デバイス (EDN 10 の場合は 10 個) を制御でき、各 SDI デバイスは最大 1536 チャンネル、または 512 個の RGB フィクスチャを制御できるため、ポートごとのフィクスチャ制御の容量が大幅に増加します。
出力可能性を3倍にする
SDI ユニットは、同期 (SPI) および非同期シリアル ライティング データの両方をサポートし、1ユニットあたり最大 3 つのユニバース (1536 チャネル) のパッチングを可能にします。つまり、EDN20に20個のユニットを接続すると、60 ユニバース相当のデータを EDN 20 から出力できることになります。
2機種の選択が可能
EDN 10
EDN 20
EDNは出力数の違いで10ポートと20ポートのタイプ選択が可能です。
EDNは最大8台までラック内でディジーチェーン接続が可能(イーサネットケーブル)で、1つのプロジェクトに最大200台の追加が可能、大容量の出力チャンネルが必要な現場には、DMX出力チャンネル数に対して、非常に効率的な製品になります。
汎用ノードにないオリジナル機能
デザイナーソフトウェアでは通常、汎用のイーサネットプロトコルのパッチ機能を提供していますが、EDNをプロジェクトに追加することで、EDN用のパッチが可能になります。
一般のノードとの大きな違いは専用プロトコルを使うことで、システムに完全に統合され、設置や設定が非常にシンプルになることとまた、SDIアクセサリーを追加することで、DMX512ではなく、同期 (SPI) および非同期シリアル ライティング データを出力できる点にあります。