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ISAAC

IT とショーシステムとの出会い

システムすべてを1つのプラットホームで管理する

 

現代のショーコントロールは、ほぼすべてIPインフラ上で運用されます。故に異なる分野のシステムと連携することも容易で、体験型ミュージアムなど、さまざまなシステムが複雑に連携し、来場者に驚きと感動を提供します。それらは映像、照明、音響システムだけでなく、センサーやトラッカーなどと連携することで新たな感動体験を視聴者に提供します。

またテーマパークを例にあげれば、ライドシステムや機構システムとの連動、そしてデジタルサイネージでは、既存の管理システムとの連携が求められたり、今やショー制御に関わるすべてのエレメントはスタンドアローンでは存在できず、演出を構成するそれぞれのシステムがIPインフラ上で、つながるからこそ、その効果は高まり、これまでにないインタラクティブな演出も可能となります。そしてシステムが肥大化し、複雑化するからこそ、それをトータルに監視、管理するシステムが必要となります。

 

ISAACはITとショーエレメントをつなぐ

 

この現代の複雑なショー制御システムに対し、監視と管理の視点からすべてのシステムに対し、単一のモニタリング環境、統合されたインターフェースポータルプラットホームを提供する製品がISAAC(アイザック)です。

ISAACを起動すると、ユーザーは自身のPCからブラウザーを介して、ISAACにアクセスすることで、ISAAC が提供するポータル画面にアクセスすることができます。この単一の画面は、マルチユーザーアクセスを可能とし、個々に定義されたアクセス権によって、それぞれのユーザーが必要な機能にアクセスします。

ショースケジュールの管理から、システム全体に関わるすべてのマニュアル閲覧、操作指示書などのドキュメントへのアクセス、ネットワークシステムの健全性を確認するモニタリングや、システムのログ、デジタルサイネージにおいては映像コンテンツの配信、管理など、ショーやコンテンツ再生から、システムの状態監視まで、すべてオンプレミスのサーバーを介して統合された画面で管理が可能です

 

 

スケールに合わせて選択可能なハードウェア

エンベデッドプラットホーム

Foundation 110

ホスティングプラットホーム Prelude

クラスターシステム Nemesis

ラズベリーパイのシステムに埋め込まれたISAACシステムです。ホスティング機能や巨大なストレージはありませんが、小型で耐環境性能の高いハードウェアにより、設置場所を選ばず、システムモニタリング、スケジュール機能、5ユーザーのアクセスと2つのパートナー製品むけモジュールを搭載し、小型ながらISAACの持つユニークなシステムモニタリング、統合監視環境を提供します。

プレリュードは本格的なホスティングプラットホームを提供します。バーチャルマシーンを2つまたは4つまで起動することができ、(220と222機種によります)Windowsやリナックスの環境をバーチャルマシーンで提供します。大容量のストレージ、1Uサーバーのハイエンドマシーンを利用します。電源の冗長化、ボンディングされた複数のネットワークポートで長期にわたり安定した運用が可能です。

Nemesisは複数のハードウェアをクラスター構成で利用することができ、ハードウェアの故障によるサービスのダウンタイムを限りなくゼロにするHighAvailability モデルです。大規模なシステムインテグレーションにおいて、長期運用されるハードウェアによる故障リスクを最小限に抑えるため、仮想化技術をフルに活用し、クラスター構成のハードウェア上でISAACのプラットホームやホスティングプラットホームが稼動しており、一部のハードウェアで問題が起きた際にも、二重化されたハードウェア構成により、サービスを継続することができます。

ISAACの仕事

クライアントレスリモートアクセス

パートナーシステムに対しては、専用のソフトウェアをインストールすることなく、直接ISAACを介したリモートアクセスが可能です。(製品によりアクセス内容は異なります)専用ソフトウェアをインストールしたPCを用意することなく、ブラウザーからISAACにアクセスすることで、ISAACパネルは制御やプログラムのインターフェースを表示します。

ホスティングプラットホーム

WindowsやリナックスのOSをバーチャルマシーン上で運用し、そこに必要なソフトウェアをインストールすることで、ISAACが提供するパネルは専用ソフトウェアによる操作を可能とします。メディアサーバープログラム、オーディオプロセッサーのプログラムのほか、照明コントローラーのプログラムを自身のPCからブラウザー経由で表示し、制御やプログラムが可能です。また設備管理を行うユーザーに対してもパーミッションを与えることで、ホスティングプラットホームの利用が可能になります

ショースケジュール

ショー再生スケジュールの作成は、多くの場合、それぞれの製品のプログラミングソフトに組み込まれているものの、一般ユーザーがプログラムをするには、ソフトウェアの操作を習得する必要があり、ユーザーに委ねることが難しい。ISAACは映像の再生スケジュールや照明、オーディオの再生スケジュールなど、ISAACパートナー製品については、個々の製品に代わって、非常に簡単なユーザーインタフェースにより、一般ユーザー自身でスケジュールを作成することを可能にします

インフラストラクチャー管理

ネットワークスイッチをSNMPを使って、状態監視を行い、通信インフラの健全性を確認して、その状態をレポートします。そのほかセンサーを使って、サーバールームまたはターゲットルームの人の立ち入り、温度、音量を確認したり、UPSのバッテリー状態を確認するなどショーシステムのインフラをマネージメントすることが可能です

ドキュメントセンター

設備にあるすべての機器のマニュアルや操作指示書など、散乱しがちな設計図書やすべての関連ドキュメントをすべて1つのストレージに格納し、見たい時にいつでもログインすることで、ISAACパネルからドキュメントを開くことができます。

コンテンツマネージメント

パートナー製品(モジュールAPI使用)の一部製品は、直接コンテンツを配信したり、アップロードしてスケジュールすることで再生を行うことができます。デジタルサイネージ、LEDディスプレイへの特定の画像、映像表示など、画像や動画をISAAC上で管理し、必要なタイミングでそれらメディアを再生することを実現します。

統合されたアクセスインターフェース

ショー演出システムを設置した時、そこには各種制御を行うショーコントローラーや、オーディオプロセッサー、または映像メディアサーバー、LEDビジョン、そして照明コントローラーなどが設置されているかもしれません。そしてそれら個々のシステムへのアクセスは、個別に行われることがほとんどで、設備のオーナーやIT管理者、設備管理者がアクセスする必要があっても、それは非常に煩雑な作業となります。ISAACは多種多様なシステムが組み合わされたショーシステムのすべてにアクセスするポータルプラットホームとして機能します。

ユーザーは単にネットワーク経由でISAACにアクセスし、ログインすることで表示されるパネル画面から見たい画面を開くだけで、なんら特別なソフトウェアを習得することなく、必要な情報にアクセスできます。システムの状態監視画面、ショースケジュール、コンテンツの配信管理、特定の製品のUI表示など、さまざまな画面が1つのユーザーインターフェースで表示されます

ホスティング

Prelude、Nemesisのシステムにおいては、ホストOSが仮想化プラットホームとなっており、ホストOS上にバーチャルマシーンを作成し、その上にゲストOSを複数インストールすることが可能です。このシステムでは、仮想化されたPC環境を提供することができ、必要なソフトウェアをインストールすることで、専用のAPIがないデバイスやプログラム等のためのソフトウェアアクセスを必要とする場合に、そのソフトウェアの起動から操作もすべてISAACのパネル上で行うことができます。

オプションでMedialonショーコントロールソフトウェアを追加すると、この仮想化された環境でショー制御のソフトウェアを運用することも可能です。冗長化されたネットワーク、ハードウェアのクラスター化などサーバー運用の技術を利用することで、長期にわたりダウンタイムゼロの安定したトータルショーコントロールが実現します。

統合されたNodeRed

ISAACにはフロー制御のプログラミングツールNodeRedが統合されており、外部の制御パネルやウェブアプリケーション、センサーなどからの入力による特定の制御などをISAAC上で処理し、メッセージを返すなど、簡単な制御について特定のソフトウェアを用意することなく、これら特定の条件処理をNodeRedで処理することで、ISAACはショー制御のコントローラーの役目も担います。

NodeRedはノードを繋ぎ合わせることで、誰でも簡単に一定の条件処理プログラムを実現するオープンソースのツールです。特別なプログラミングスキルを持たない人でも、手早くプログラムを作成することができ、ISAACではこのツールを標準で搭載し、ショー制御AV制御のシステムにおいて外部のWEBアプリケーションとの連携や、センサー入力による条件制御などをシステムに組み込むことが簡単に実現します。

 

インフラ管理

ISAACはシステムの健全性を確認するために、ショー演出システム全体の通信インフラや接続されるコンピューターなどをモニタリングし、その状態を表示したり、ログを取り、トラブルシューティングに役立てることができます。ユーザーは常に単一のUIパネルから、ショー制御だけでなくインフラの状態や接続されるコンピューターの状態を確認することができ、問題が発生した際にも複雑に構成されるシステム全体をISAACから俯瞰して見ることができます。ISAACはショー制御システムをその上のレイヤーからモニタリングするとともに、ユーザーに重要なメッセージを送信したり、単一のパネルから、これら情報にアクセスすることを許容します。

パートナーブランド

ISAACではモジュールと呼ぶサードパティー製品をISAACに統合するためのAPIを搭載します。必要なモジュールを登録することで、対象製品は簡単にISAACからの制御が可能になります。利用可能なモジュールの数は機種によって異なり、モジュール追加のアップグレードで追加することが可能です。個々のブランドごとにモジュールで統合できる機能は違いがあり、製品やブランドによっては限定的な機能になります。

ISAACに統合可能なモジュールの対象ブランドは下記になります。これらブランドは、現在もその数を増やしており、ショー制御システムに利用されるメディアサーバー、サイネージプレイヤー、オーディオプロセッサー、LEDパネルのプロセッサーなど、多様な製品が利用可能です

ITシステムから演出制御システムを統合するアプローチ

ISAACが導入されるべき環境は、単に複雑な演出システムだけではなく、大型商業施設におけるデジタルサイネージ、公共エリアやスマートビルといった環境のオーディオシステム管理から照明制御まで、異なる産業を1つのプラットホームで統合し、単一のユーザーインターフェースを介して複数ユーザーのアクセスを可能とすることで、ハードウェアのコンソリデーションに貢献するだけでなく、個々のシステムのエンジニアに依存することなく、ITエンジニアが状態を監視したり、スケジュール制御を行うことが可能となり、ITフレンドリーなISAACにより、これまで分離され管理されていた映像、音響、照明システムをITセクションがマネージメントすることが可能となります。

ISAACは、現代のクラウド時代において、あえてオンプレミスサーバーのアプローチを取ります。今はまだクラウドからすべての機器を制御したり管理するには限界があり、オンプレミスが故に直接、システムにつながるすべての機器の制御と管理が実現し、やがてクラウド時代の到来においてもISAACはエッジポイントで貢献することが期待できます。ISAACは、音響、照明、映像システムの管理に対して、まさにIT技術をつかった新たなポイントオブビューを私たちに与えてくれます。

さらにはIoT機器の制御にNodeRedを利用したり、センサーによる環境監視のモニタリング、オプションのショーコントロールソフトを活用することで、多種多様な機器の制御やモニタリング、監視が実現します。このような多岐にわたる機器を管理し、制御する仕組みにおいて、ダウンタイムをゼロにするために、ISAACのハイエンドシリーズには、クラスター構成の仮想化システムモデルが存在しています。