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Kinetic Designer

ショーコントロールプラットホーム

Modulo Kineticのシステムにおいてデザイナーは、プログラムとショー実行のための制御プラットホームになります。デザイナーとネットワークでつながるV-Nodeにコンテンツを送り、再生タイミングをデザイナーソフトウェアが担います。デザイナーはネットワークでつながるV-Nodeを台数の制限なく管理可能で、センサー入力の処理、3D空間の構築、レンダーグラフやパーティクルの作成などショーに関わるすべての要素を処理します。どのようなスケールの演出においても、一台のデザイナーですべての機器制御を行い、制御対象の機器の数に関係なく、すべてを1つのスクリーンで管理可能です。

驚異的に簡素化されたユーザーインターフェース

Kineticシステムを他のシステムと比較した時、際立つ特徴が、すべてのデバイスとプログラムデータを一元管理可能なユーザーインターフェースにあります。非常にユーザーフレンドリーで無駄がなく、ほとんどのプログラム操作はマウスのドラッグ&ドロップで完結するという操作性が驚くほど簡単なデザインであり、このシンプルな画面により、どれほど巨大なシステムであっても、プログラマーは、その全体を容易に掌握することができます。

無限のスケーラビリティー

デザイナーで管理可能なV-Nodeの数に制限はなく、必要な出力数に応じて、何台でもネットワーク接続を介して追加できます。これにより数百台のプロジェクターといった巨大なプロジェクションシステムをも、デザイナー1つで、制御することが可能となります。

デザイナーマシーンには10GbEのポートが2ポート搭載されており、V-Nodeやそのほかセンサー、外部機器との接続には一般的なネットワークスイッチが利用可能です。10GのBandwidthが必要なのはデザイナーからV-Nodeへのメディアファイル等のトランスファーの効率の点だけで、通常運転においては、巨大な通信バックボーンやハイエンドなネットワークスイッチは不要です

オフラインプログラム&シミュレーション

Kineticのシステムでは、デザイナーソフト上で、ショー演出全体を管理するため、実際の出力を担うV-Nodeを接続することなく、デザイナー単体でオフラインのプログラムが可能な上、3D空間を使ったプロジェクターのシミュレーションなどが可能です。

また、デザイナー上で行った検証結果、プロジェクターのレンズサイズ、位置や角度、照射対象までの距離といったデータとともに、3D空間内の視点を画像データとしてドキュメントシートに貼り付け、PDFドキュメントとして出力する機能や、3D空間内にあるカメラをキーフレームで動かし、施工前に実際の施工結果の動画として提供することも可能です。

 

タイムライン

タイムラインは一般の映像編集ソフトウェアによく似たデザインで、なんらかの映像編集ソフトウェアを経験した方であれば、誰でも容易に習得できます。3D空間のデザインにおいても、その操作方法は市販される3Dソフトウェアのユーザーインターフェースを踏襲しており、使い慣れたキーワード、機能名から、直感的に理解することができます。またタイムラインは、単に時系列で映像を再生するよりも、Kineticでは複数のタイムラインを組み合わせて、マルチタスクに実行するコンセプトです。タイムラインの既存の概念を壊し、Kineticではタイムラインのオン・オフやグランドマスターのフェードなどを活用して、タイムラインを切り替えることで演出空間の映像を入れ替えていきます。このタイムラインのコンセプトも他のソフトウェアと比較した時に、際立つKineticの特徴と言えます。

ソフトウェアスペック

タイムライン

                                     

無制限に作成ができるタイムラインは、映像メディアや3D空間のカメラビューなど、さまざまなアイテムを2Dの映像としてレンダリングする役目を持ち、映像再生、オーディオ再生、キーフレームアニメーション、グラフエディターで作るインタラクティブ映像のレンダリング、複数メディアの合成など、ショー演出の要となるメディアやシーンの実行環境です。

3Dエンジン

 

ポイントクラウド、GLTF、FBX Colladaなど多様な3D互換フォーマットをサポートし、外部で制作した3Dデータをインポートすることができます。

デザイナーに搭載されるPrefabデータで簡易な3Dオブジェクトの作成も可能で、3D空間を活用し、施工前の現場検証やプロジェクターのシミュレーション、クライアント向けの提案資料作成、オフラインプログラムなどが可能です

3D空間作りにおいては、リアリスティックなマテリアルをサポートしており、AdobeのSubstanceに加え、 PBR, Matcapなどのマテリアルと3D空間に任意に追加できる照明により、非常にリアリスティックなビューをクリエイトし、施工前のプレゼンテーションに活用できます。

XR

Modulo Kineticは決して映画の撮影を目指した製品ではなく、またXRに特化した製品でもありません。しかし高品質の3D空間を構築できることで、これをバーチャルプロダクションに活かすことが可能です。

 

ModuloKineticが目指す世界は、より現実的な予算と時間でXRの演出を実現することにあります。キャリブレーションが難しい非現実的な高コストのカメラを使用した演出ではなく、FreeDプロトコルをサポートした入手が容易なPTZカメラを活用し、グリーンスクリーンやLEDスクリーンを組み合わせてカメラトラッキングを実現します。

 

メディア

Modulo Kinetcで利用可能なメディアは非常に多彩です。しかしレガシーコーデックなどはあえて除外し、現代の映像メディアで非常に一般的なものから、負荷の少ないコーデックなどを選択しています。もっともポピュラーなコーデックとしては、MPEG2 とH.264になりますが、Moduloは他のサーバーではあまりサポート例がない、Prores422などもサポートしており、サポートされるコーデックは非常に人気の高いものがカバーされます。

映像メディア

MPEG2 (4:2:2)
H.264(4:2:0 )
HAP, HAP alpha, HAPQ, HAP R
Apple ProRes 422 10bit
Notch LC 10bit
GoPro CineForm 10bit

そのほか、リアルタイムな映像をジェネレートするソフトウェアNotchのNotch Block をサポートしており、Notchで生み出されたエフェクトなどをそのままインポートし、活用することもできます。

非圧縮シーケンスにも対応、TGA または10 bits DPXの再生が可能です。

非圧縮

QuickTime 非圧縮 RGB, YUV8 or YUV10bit
TGAシーケンス
DPX 10bitシーケンス

オーディオファイル

マルチトラックオーディオ:WAV, AIFF
FLACC
OGG

ハードウェアスペック

デザイナーのハードウェアはV-nodeのようなマルチスクリーンなどが不要なため、GPUもミドルレンジのものが搭載されます。ライブキャプチャーボードも映像出力装置であるV-Nodeに搭載するため、オプションはタイムコードカード程度です。筐体はV-Node同様に設備向けスタンダードシャーシとイベント向け大型シャーシの2つの選択が可能です。

Hardware Revision 2024−1 

オペレーティングシステム Wondows 11 CBB x64
RAM 64GB ~128GB
CPU AMD EPYC
LAN 2x RJ45 10GbE
GPU AMD Radeon Pro
Storage 250GB + Fast NVMe PCIE 2TB