汎用性・信頼性の高い
多機能・多目的メディアプレイヤー
Modulo Player は、これまでに存在したMedia Serverの中でも驚異的にシンプルな操作性と多機能な能力を共存させた特徴をもちます。
無料のコントロールソフトを別のラップトップにインストールし、ネットワーク接続で本体につなげることで、本体に一切触れることなく、すべての設定、プログラムなどをリモートソフトで完結することが可能です。このことは、結果的に、映像再生のハードウェアとプログラム環境を分離することになり、映像プレイバック時の安定動作が約束されます。
コントロールソフトウェアは、WIN/MACのほか、アンドロイドOS、iOSなども用意しており、タッチパッドなどの多様なデバイスから再生やリモートプログラムが可能です。
Modulo Playerは専用に設計されたハードウェアにインストールされた状態で提供され、製品を起動すると、WindowsのバックグラウンドでModuloPlayerソフトウェアが起動し、リモートソフトウェアからの操作を待機した状態になります。(リモートソフトウェアからの設定で自動でフルスクリーンにすることもできます)
同じネットワーク上にあるModuloPlayerはリモートソフトウェアから認識され、GPUの設定やオーディオ設定などModuloPlayer本体に触れることなく、すべてリモートソフトウェアから設定と操作まで完結することができます。リモートソフトウェアからのスタート操作で、画面はフルスクリーンとなり、事前に設定した画面構成に映像が再生されます。複数のModuloPlayerがある場合も1つのリモートソフトウェアで管理でき、一台のマシーンをマスターにして、それ以外のマシーンのキュー再生を同期することも可能です。
多彩なプレイバックスタイル
プレイバックスタイルはキュースタックスタイル。キューの進行には、Follow・Wait・TCのモードが存在しショーコントロールタスクとの組み合わせで驚異的な汎用性と操作性を保証します。キューの内部にはタイムラインを内包。
制限なしに作成可能なシーケンスは、複数同時に再生可能。タイムコードによるトリガー、キーボードによるGoトリガーなど再生方法も非常に多彩で、突発的な映像再生にも柔軟に対応できます。 MIDIパッドやArtnet・OSCなどの外部機器を接続することで、ライブ現場での運用の自由度を高めることができます。
専用ハードウェアにチューニングされたソフトウェア
Modulo Piは自社でコンピューターのパーツを選定し、組み立てを行っています。Modulo Piのソフトウェアはこれらハードウェアに最適化されており、これによりMoludoPlayerはソフトウェアとハードウェアの両面から長期運用の安定性を担保しています。
Modulo Piでは、ソフトウェアの安定動作のためには、ソフトウェア開発者がハードウェアも設計すべきであると考えており、自社のソフトウェアに適応するPCパーツを選定、組み立てとチューニングまで一貫して行っています。そのためModuloPi製品はソフトウェア単体での提供ではなく、専用ハードウェアにプリインストールされて提供されます。
再生コンテンツの汎用性
写真イメージから映像まで、4Kコンテンツの再生など、変則的なレゾリューションにも対応可能、また映像コーデックは、Windowsベースのサーバーとしては珍しく、Proresにも対応しています。こうした汎用コーデックをそのまま取り込むことで、コンテンツ制作の現場からくるデータを特別な変換等なしで使用することが可能です。
日々進化し続ける映像現場の需要に対応し、最新のソフトウェアv6においては、再生負荷が軽いとされるNotchLCコーデックやHAPコーデックにも対応、その他GoPro Cineformなど多様な選択肢を用意しています。(Prores422 /H.264/Hap他)
さらに非圧縮対応専用のシリーズ、ウルトラにおいては、TGA/DPXフォーマットを採用、高次元の映像再生の要求にも応えます。
アウトプットとワープ効果
Modulo独自のX-Mapシステムによって、アウトプットのレイヤー化を実現。レイヤーの上限枚数はありません。マッピング時の補正ポイントをレイヤー毎に保持することができるので、簡単なマッピングから複雑なマッピングまで気軽に対応することができます。
このX-MapレイヤーはPSDファイルのインポートでも作成可能で、PSDファイルのインポートによって指定されたレイヤーの位置に自動生成され、2Dワープ効果により簡単で、応用力のあるマッピング調整を実現します。
強力なグラフィックパワー
ネイティブ4K出力が可能な強力なグラフィックカード(Radeon Pro WX 9100・WX7100・WX4100)を搭載し、ディスプレイポート4出力または、ミニディスプレイポート6出力など、グレードによる異なる出力数の選択が可能。最大4出力のマルチプル4K出力も同様にグレード別に設定。
ソフトウェアによるEDIDのロックと接続先のEDIDをセーブ可能で、さらにはEDIDデータをジェネレート(作成)することが可能で、現場でありがちなEDIDの接続問題を軽減します。
ソフトウェアベースのスイッチャー搭載
標準で世界初のソフトウェアベースによるライブスイッチャー機能を搭載、メディアサーバーとスイッチャーが一体になることによりアルファ抜きやピクチャーインピクチャーを容易に実現。
ライブキャプチャーカードやNDIソースで受ける外部ソースに加え、サーバー本体で再生するコンテンツのスイッチングすらも可能になります。またテイクの瞬間にタスクを発動させることができスイッチャーを操作する感覚でショーコントロールを行うことができます。
ショーコントロール機能
様々な映像機器をつないで1つのショーを構築する場合や、常設設備として設置されるケースを考慮して周辺機器をModuloから制御するショーコントロール機能を搭載。映像プレイバックキューにそれらタスクを登録することができ、タイムライン方式にありがちな煩雑さから解放され、プレイバックに合わせて、音響や照明、その他周辺機器の自動制御も可能になります。(TCP・UDP・Serial・Http・Artnet・MIDI・OSC・GPIO・PSNなど)
また、Moduloでは事前に多数の制御デバイスの登録がされており、マトリクス、オーディオプロセッサー、センサー類、プロジェクター、ドライ接点制御など、多様なデバイスをModuloPlayerから直接、制御することができ、プログラミング方法は、ショーコントロール機能にありがちな煩雑な作業を行わずに、プロジェクターやスイッチャーなどの機能をプルダウンメニューから選択するだけで周辺機器の制御タスク作成ができます。
2Dトラッキング機能
プレイヤークラスのメディアサーバーでありながら、Modulo独自のDigimap機能を使用することで、2Dトラッキングを使用可能。外部から来る各種プロトコルに従って、様々な項目の数値を追従させることができます。
(TCP・UDP・Art-net・MIDI・OSC・PSNなど)
ショーコントロールタスクとの組み合わせによってより汎用性のあるものに仕上がっています。
UIパネルデザイン
常設されるシステムとしてModuloPlayerを運用する際、技術者ではない人がショーの実行や運用を行うための、制御用ユーザーインターフェースパネル作成機能が標準搭載されています。この機能によって、プログラマーはModuloPlayerリモートソフトを使い、簡単にユーザーパネルを作成することができ、システム運用時には、ユーザーが専用のアプリをインストールしたiPadやAndroidデバイスから、ModuloPlayerにアクセスすることで、操作パネル画面を表示、ショー演出や、外部ハードウェア各種のモニタリングと制御を簡単に行うことができます。
多彩なオプションカード類
ライブビデオキャプチャー
外部のカメラやPC画面をModuloPlayerに取り込む場合、DELTA CASTの各種キャプチャーカードが利用できます。(ライブキャプチャーが可能な機種はプロ及びウルトラシリーズのみ)
コンピューター用ライブキャプチャーカードとして高い評価を持つDeltaCastのカードを利用し、独自のドライバーを開発し、ModuloPlayerに埋め込むことで、驚異的に低遅延、高画質な映像をModuloPlayer上で取り扱うことができます。
4つのグレードから選択できます
Modulo Playerはコストや現場のアプリケーションに合わせて、4つのグレードから選ぶことができ、これにより非常にコスト効率のよい製品になっています。
すべてのモデルに共通するショー制御機能(外部機器制御など)やユーザーインターフェース作成機能により、どのモデルを選択しても、運用の容易性や制御システムのコアとして利用することができ、安価な製品でもModuloPlayerが持つ多様な外部機器制御機能と運用性能を提供することができます。
Nano:小型で簡単なショーコントロールに最適
デジタルサイネージ用の1出力スモールフォームファクター製品です。この製品は1画面に映像を出力しつつ、周辺機器(オーディオ制御やプロジェクター)制御を実現し、ユーザーインターフェースパネルのソフトウェアで簡単に長期運用が可能です。ライブキャプチャーなどはできませんが、NDIソースなどを利用すると、外部のPCやカメラ映像などもPlayerの出力に組み込むことができます。
OS: Windows 10 SAC x64
最大出力解像度: 1 x 2560 x 1600 @60P
RAM: 2 x 4GB DDR4
Storage: 1 x SSD 500GB (100GB: OS + 400GB: DATA)
Processor: Intel® Core™ i5
LAN: 1 x RJ45 1000Mbps
Audio: 1 x stereo mini jack 3.5mm
USB: 3 x USB 3.1 (Gen 2)
物理ポート 1 x HDMI 2.0a & 1 x mini DisplayPort
Nano
Standard
Standard:対費用効果に優れたGPUを搭載
スタンダードは設備施工向けのコストパフォーマンスの高いデジタルサイネージ演出用の製品です。博物館や美術館、展示イベント等、それぞれの施工プロジェクトの予算に合わせて物理出力の数によりグレードを選択することができます。
ハードウェアRev 2022-1
モデル | 物理ポート数 | 出力できるOutput数と解像度 |
MP-STD-1 | 4 x miniDP 1.4 | 1 output up to WQXGA |
MP-STD-2 | 4 x miniDP 1.4 | 2 output up to WQXGA |
MP-STD-3 | 4 x DP1.4 | 3 output up to WQXGA |
MP-STD-4 | 4 x DP1.4 | 4 output up to WQXGA 又は1x 4K |
- WQXGA (2560 pix x 1600 pix)
- 4K (4096 pix x 2160 pix )
スタンダードシリーズは主に設備施工向けにデザインされた製品であり、ライブビデオキャプチャーカードの搭載はできません。またケースの選択は写真のスタンダードシャーシのみの選択になります。
OS : Windows 10 SAC x64
RAM: 2 x 8GB DDR4
ストレージ: 1 x SSD 250GB OS / DATA SSD PCIE NVMe 500GB
Processor: Intel® Core™ 7
LAN: 1 x RJ45 1000Mbps
Audio: 8 channels (mini jack 3.5mm asymmetrical)
USB: 2 x USB 3.1 (Gen 2) + 2 x USB 2.0
Graphics Card: AMD Radeon Pro
Pro
パワフルメディアサーバー(ハイパフォーマンスモデル)
Modulo Player Proは、ライブイベントからハイエンドな映像演出の設備施工まで、高いパフォーマンスを要求される現場に選択可能な製品です。スタンダードとの違いはマザーボードやCPU、ストレージなどすべてのパーツのスペックが高い要求に応えるために、よりハイエンドなもので構成されており、特に6出力モデルから著しくハードウェアのスペックが高くなります。
このシリーズでは4Kマルチ出力を許容しており、GPUは6出力モデルから大型のGPUになります。と同時にマルチ4K出力モデルからストレージがレイドカードに搭載された4TB NVMeディスクとなり、HAPコーデック、Proress コーデック、NotchLC など容量の大きなコンテンツ再生を想定しています。
OS : Windows 10 SAC x64
RAM: From 64GB ~ 128GB
Storage: 1 x SSD 250GB OS / DATA: モデルによって異なります
Processor: AMD EPYC™
LAN: 2 x RJ45 10ギガ
Audio: USB接続の製品 を 別途追加 or PCIE pro sound card
(スタンダードシャーシの場合はオーディオ出力がありませんUSBインターフェースが別途必要)
USB: 2 x USB 3.2 Gen 1 + 1 x USB 3.2 Gen 2 (C)
GPU : AMD Radeon Pro
Modulo Playerのプロシリーズは、Deltacastのライブビデオキャプチャーカードの搭載が可能で、高画質な映像の再生を想定し、ストレージも大容量のものが搭載されています。
このシリーズからシャーシは設備施工に便利なスタンダードシャーシと、イベント向けのロックソリッドハードウェアの2つの選択が可能になります。
ハードウェアは、1出力モデルから4出力モデルまではコストと性能のバランスをとった構成であり、4出力モデルでスペックが1段階上がり、6出力モデルからGPUがさらに大型のものになります。4Kマルチ出力モデルは6出力モデルをベースにストレージがより大容量化しています
ハードウェアRev 2022-1
モデル | 物理ポート | 出力数と解像度 | ストレージ容量 | 解説 |
MP-Pro-1 | 4 x DP 1.4 | 1 output up to WQXGA | 2TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-2 | 4 x DP 1.4 | 2 output up to WQXGA | 2TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-4 | 4 x DP 1.4 | 4 output up to WQXGA or 1x 4K |
2TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-6 | 6 x mini DP 1.4 | 6 output up to WQXGA or 1x 4K |
2TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-2x4K | 6 x mini DP 1.4 | 6 output up to WQXGA or 2 x 4K | 4TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-3x4K | 6 x mini DP 1.4 | 6 output up to WQXGA or 3 x 4K | 4TB PCIE NVMe | |
MP-Pro-4x4K | 6 x mini DP 1.4 | 6 output up to WQXGA or 4 x 4K | 4TB PCIE NVMe |
Ultra
Modulo Player ウルトラシリーズは、非圧縮コンテンツに対応可能なモデルになります。想定されるアプリケーションはテーマパークなどの施設に設置される3Dシアターやイマーシブシアターなど特定のアプリケーションに特化した製品になります。
ベースとなるハードウェアはプロとほぼ同じものになりますが、DPX/TGAのシーケンスファイル再生を想定してストレージはさらに大容量のものが搭載されます。プロ同様にシャーシは設備施工向けスタンダードとイベントセクター向け大型シャーシの2種類が選択できます。
ハードウェアRev 2022-1
OS: Windows 10 SAC x64
RAM: From 64GB to 128GB
ストレージ: 1 x SSD 250GB OS / DATA: 2TB~8TB バージョンにより異なります
Processor: AMD EPYC™
LAN: 2 x RJ45 10GbE
USB: 2 x USB 3.2 Gen 1 + 1 x USB 3.2 Gen 2 (C)
Graphics Card: AMD Radeon Pro